2011年は確実に世界的ECの元年になります。商圏という概念が、地域から日本へ。そして世界へと広がりを見ると考えられます。日本においても海外サイトの利用者比率は17.8%と高まりつつあります。
また、今年は大手企業が海外のECを買収する動きが多くありました。スイスの高級品大手リシュモンがイギリスのECであるネッタポルテの買収に着手したり、楽天はフランスのネット通販会社のプライスミニスターを220億円で買収したり、LVMH(セフォラ)は南米進出でブラジルのネット大手3社の内の1社であるサックスを買収など大きな動きもありました。
ECで海外進出を果たそうとしている日本企業も出てきました。ケンコーコムは2009年9月シンガポールに子会社を設立し、アジアや欧米の35ヶ国に住む日本人対象のサイトを開始。2009年10月~2010年3月の売上は5300万円。ディノスも中国、韓国、シンガポールなど7カ国で展開しており、今後3年で欧米や中東など120カ国へ拡大を見込んでいます。
イギリスのEC化率は現在13%ですし、ドイツでも11%、フランスでも8%です。中国も2015年までにEC化率を5%へという国の目標があります。日本は今3.6%ですが、大勢を見ても、これからさらに発展していくと思われます。