お祭り用品の一番店繁盛店【橋本屋:http://www.hashimotoya-maturi.com/index.html】の2日目。
朝礼に参加させてもらいました。物凄く感動的な朝礼でした。
4月20日をもって41年間勤め上げられた方が退社される送別会がそこで行われました。
退社される方の一言に続いて、全社員からその方へ一言。
そこでは皆様感謝の気持ちがいっぱいで、涙ながらに『今までありがとうございました』
『第三のお母さんだと思ってます』
『色々と叱っていただきましたが、厳しいことを言っていただくことも温かかったです』
というようなメッセージを皆様が伝えられてました。
41年間勤め上げるということは本当に凄いことだと思うし、
みんなから涙ながらに感謝されて、見送られるということも凄いと思う。
やはり素晴らしい会社様だと感じた。
しっかり叱ってくれた、という声が多かった。でも皆様に愛されている。
怒っているのではなく、愛を持って叱っている、ということが目に浮かぶ。
この頃は本当の意味で【叱る】ということが出来る人が少なくなってきているのではないかな、と思う。
本当の意味で【叱ることが出来る】とは、その人のこと、その会社やお店のことを真剣に考えて、
深く入り込んで、責任を持つ、というところにまで達しなければ出来ない。
またそのベースに愛がないといけないし、自分自身にも厳しくなければならない。
一番店繁盛店には【叱ることが出来る人】がいるのだと思う。
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2010.04.20
お祭り用品の一番店繁盛店【橋本屋】
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2010.04.19
祭り用品の一番店繁盛店【橋本屋】
祭り用品の一番店繁盛店である橋本屋様(海外サイト:http://hashimotoya.jp-stores.com/)へ。
少し早く着いたので、専務とドライブへ。
御前崎の原発を見たり、風力発電を見たり、なぶら市場:http://nabula.jp/
(なぶらとは、小魚を食べる魚(鰹など)が、小魚を水面まで追い込み、
水面はさらに上に逃げようとする魚で、バシャバシャとなり、それを見て今度は海鳥が集まってくる。
その状態を見て、漁師は狙いを付ける、というような絵図。)に行ったり。
上記のような、なぶらの説明なども専務からしていただく。
また、御前崎エコパークに行って、草木やどんぶち染めをしている場所なども見せていただいた。
なぶらのことや草木のことなど、自然(原点)のことを非常に良く知っていらっしゃる。
いつも勉強させてもらっている。
自然や原点を知らずして、商品のことを伝えられない、という心があるのだと感じる。
私が知っている素晴らしい商売人や尊敬している人はみんな自然や原点のことに詳しい。
そうなりたいと思う。
橋本屋様の祭りの店長も凄い人である。私より1個上で、素晴らしい感覚の持ち主である。
祭りに関する知識や素材・柄などに対する知識が深い。
売る力も組織を運営していく力もある。
専務の元で育った方なので、そうなっていらっしゃるのだと思う。
店長の元には、修行に来ていらっしゃる方がサポートしている。
その方も初めてお会いさせていただいて、1年くらいになる。
今ではすごい勢いで成長されている姿にいつも驚かされる。
夜ご飯をご一緒させてもらった時も素晴らしい意見をお持ちである。
どんな人の元で仕事をするのか、ということが本当に大事であると思う。
考え方・行動など全て似てくる。
素晴らしい師と出会い、素晴らしい友(同期など)と歩む。
こんな環境があれば、その会社は繁盛していくのだと思う。 -
2010.04.17
北川本家と中村藤吉本店や三宅玄祥など京都の老舗繁盛店
北川本家と中村藤吉本店や三宅玄祥など京都の老舗繁盛店へ行ってきました。
【北川本家:http://www.tomio-sake.co.jp/】は創業350年以上の老舗お酒メーカー様。
月桂冠の次に古い。北川本家のショップおきな屋でお話を聞く。
この間天皇もお召しになられたお酒が富翁http://www.tomio-sake.co.jp/item/yamada.htmlですね。
色々おもしろい商品がある。
ワールドカップ2010年南アフリカの「日本の酒」シリーズ(日本で17酒造メーカー)にも選ばれています。http://www.hasegawasaketen.com/2010_fifa_worldcup/jp/goods/index.html
酒樽でも販売されていたり、お酒の量り売りなども好評をいただいているそうで。
この頃は梅酒にも力をいれていらっしゃって、本当においしい。
特に宇治茶ベースの梅酒は飲みやすくて、香りも素晴らしく、大人気らしい。
また美肌:http://www.cosme.net/product/product_id/271119/topという商品は化粧品としても
使用できる優れもので@コスメの化粧品ランキングで1位を獲っている。
350年も続いてきた秘訣を教えていただこうと質問すると、
『長いことやってるのは正直にやってきたからかなぁ』と教えていただいた。
正直商売。小手先商売ではない。儲け主義に走り過ぎない。
最後に本社の方にも伺うと、玄関に昔使っていたのであろう釜が展示されていた。
昔の道具に敬意を表しているのが見て取れました。
その後【中村藤吉本店:http://www.tokichi.jp/index.php】へ。
茶業150年という老舗企業。
このような老舗企業やブランドがある企業に行くと、高い商品の方が魅力的に映る。
高いものを買いたくなる。
抹茶だと30g840円~10500円まで取り揃えている。
いつかは10500円と思いながら、1575円か2100円の商品を買い、
おいしいと思い、1つずつランクが高くなっていくのだろうと思う。
1つの茶葉のランクも多いし、茶葉の取り扱いのラインナップも多い。
カフェでは茶蕎麦やぜんざいやスイーツなども数多く取り揃えられており、若い女性が多かった。
最後に【三宅玄祥:http://www.miyake-genshow.jp/top.html】というお人形の職人様とのお話。
後を継ぐ人とお話をさせてもらう機会をいただきました。
内容は割愛させてもらいますが、作り手と売り手がリンクしていることは非常に大切だと思いました。
11月~5月はメインが販売で、その期間ではない時は創作活動がメイン。
なかなか価値が伝わりにくいものであったり、金額の差が分かりにくいものは
作り手がそのまま伝えることで、そのギャップが伝わりやすい。
そうなると価格以外の価値で商品購買の影響力が増す。
本日は価格以外の価値で商品購買の影響力を持っていらっしゃる企業ばかりで楽しかった。 -
2010.04.01
到道院、富樫絵蝋燭店など鶴岡、酒田の繁盛店
鶴岡、酒田の繁盛店をご紹介。
お仕事で鶴岡、酒田に来ましたので、繁盛店視察も欠かさずに。
いつも新しい街に来ると、その街の名所・繁盛店を聞く。
まず鶴岡では鶴岡公園、到道院、大宝堂の名所3箇所。
【到道院】は孔子の教えをベースとした藩の学校だったようで。物凄く感動しました。
塾や教育関係の人は凄い刺激を受けると思う。
こんな建物やこんな形で勉強を教えてくれるところないのかな!?是非行きたいのである。
【大宝堂】は地元の名士の紹介をベースに展示している博物館。
鶴岡にはめちゃくちゃおもしろい人がいる。
藤沢周平は有名だが、北村昌美や横光利一などなど。
やはり地元の名士くらい知っておかないといけないですね。
脈々と受け継がれるものだし、土台は地元という場合が多いし。
繁盛店ということでは、名産の絵蝋燭の老舗である【富樫絵蝋燭店】
蝋燭にかわいい絵が描かれている。
こういう商店の方のお話しを聞くのが好きなので、色々と伺いました。
芯は3種類あり、いぐさと紙と石油。
いぐさは溶けるけど、芯が太く炎が大きい。石油は小さくなると溶け出す。紙は溶けない。などなど色々と教えていただく。
絵もペイントもあれば1つ1つ手描きのものもある。
創業70年程。ただ去年ご主人がなくなられたらしく、今のところ決まった跡継ぎはいない。
というである。淋しいものである。なくさないでくださいね、と女主人にお伝えする。
絵蝋燭という商品でもたくさんの種類がある。
水に浮かぶ絵蝋燭や仏事用の絵蝋燭、ひな祭り用の絵蝋燭、またそれぞれに素材と絵の描き方と大きさなどに分かれてマーチャンダイジングされている。素晴らしいお店だった。
有名なだだちゃ豆を食しながら、酒田に移りまして。
もう時間はあまりなかったですが、本間家と旧鐙屋と山居倉庫へ。
【本間家http://www2.ocn.ne.jp/~hommake/】は日本一の豪商として有名だったので、是非山形に来る機会があったら行きたかった。
有名な歌【本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に】
そこは武家屋敷と商人屋敷が同居しているおもしろい造りになっている。
また家の中を案内してくれる人もいて、家の造りや本間家のことを教えてくれる。
武家屋敷は天井は高いが剣が振り回せないように戸は低い。槍が届かないように縁廊下がある。
密談が出来ないようにひさしが開放されていたり、光を取る天井窓はガラスで造られており、二次大戦の時に覆ったままになっている。
また主人の書斎は北西にある。北西は夏暑く、冬寒いらしいが、家が繁栄するために良い方角なのだそうだ。
書斎は子供部屋より小さく、質素倹約を常に意識するためだという。
ただ、立派な雛人形も有り、百歳雛も飾られていた。江戸雛と京雛もあった。
北前船で栄えたそうだが、やはりそのベースには地域と共に栄え、謙虚な姿勢が垣間見られた。
【旧鐙屋】は昔の商人の家をそのままの形が残っている建物で、玄関を入ったら中土間になっている。
また玄関入るとすぐに北前船が展示してあり、北前船は動くマーケット、海のデパートと呼ばれていたらしい。
めちゃくちゃかっこいい。
石置杉皮葺屋根という屋根に石が置いてある造りが特徴的でした。
【山居倉庫】は12の倉庫から成り、今も9個は米蔵として使用している。
黒色の倉庫が並ぶと中々荘厳で、厳かな気持ちにさせてくれる。
おしんで撮影にも使われたらしい。
その中の博物館で酒田湊屋という人力車の展示があったが、駅の前で客を待っている人力車である。
どこかで見かけたような・・・と思っていると、昨年末に行ったインドと同じ光景であった。
その展示は日本の1869年の頃らしいので、約140年前である。
それにしても北前船は凄かったのだろうことが容易に想像される。
日本三大つるし飾りである傘服も多く売られていた。
その後【最上川】を見て、酒井港で夜ご飯。
どの場所も10分くらいしかいれなかったので、慌ただしかったが昔の豪商の空気に触れることが出来たし、
富樫絵蝋燭店という繁盛店も見ることが出来たし、到道院など様々な史跡に行けたので良かった。
歴史と伝統だけはお金では買えない。
またそれぞれのベース・土台ということにも想いが馳せる鶴岡と酒井でした。 -
2010.03.29
祭り用品の一番店【橋本屋】に見る特徴作り
祭り用品の一番店である橋本屋様に行っておりました。
4月からいよいよお祭りシーズンに突入しますので、忙しくなるとは思いますが、楽しみです☆
さて、今日もお店の前を通ると、ネット店店長の澤入様が鯉のぼりを立てているところでした。
・・・でかい!!
どのくらいの高さがあるのですか?と聞くとなんと10m!!
そこに5mの鯉が気持ちよく泳ぐみたいです。
かなり強烈なインパクトを放っていました。
その向かい側には、いつもお店を見守っている最強助っ人全長3mはあろうかという招き猫!!
たぶんこの招き猫が色んな良い運気をもたらしてくれているのだと思います。
夕日に映える招き猫はかっこいいです。
まぁ、何が言いたいのかと言うと、【クチコミが広がるくらいの話題を提供しているか】ということです。
橋本屋様は何かやってます。
大道芸人なんてしょっちゅう来てます。
いつもどでかい招き猫が睨みをきかせてます。
オリンピックの時とかは日本人が金メダル取ったら翌日いきなり【半額割戻しセール】をやったりします。
お祭りが終わった次の日には【次の祭りまであと364日!急がなきゃ!】みたいなPOPが貼り出してあります。
もちろん商品と商人が素晴らしいからこそうけるものですが・・・。
いつも思うのですが、伝え方と伝わり方にもう少し意識したらもっとうまくいくのに。
という企業やショップ様も多く見受けられます。
人が他の人に説明する時にその企業やショップのことをどのように伝えるのか。
例えば橋本屋様のことを伝えるとなると、
『祭り用品の日本最大の品揃えと売場があって、そこの専務と店長は物凄く祭りに対する知識と造詣が深く、
祭りが好きな人が全国から集まってくるらしいよ。目印はどでかい招き猫!』こう言うことが出来ます。
ただ、あまり特徴のないお店だったり、特徴が良いにくいお店はクチコミが伝染しにくい。
話題を提供していない、もしくはそこまで昇華できていないんです。
商品と人が素晴らしいことが前提ですが、その上で特徴付けもしていけば自然と人は集まってくると思います。 -
2010.03.21
奈良の繁盛店
奈良の繁盛店クリニックツアーパート2。
【古梅園】http://www11.ocn.ne.jp/~kobaien/
創業433年の墨屋さん。すごい歴史。
【萬々堂】http://www.manmando.co.jp/
創業江戸後期。名物:ぶと饅頭!うめぇ♪♪
【文林堂】HP無し。
奇跡のショップ。430年続く筆屋さん。なんと2000種類。10坪くらいに4~5人の店員。素晴らしい接客販売を見ました。
好みや使用用途、かな文字用か漢字用かとかめちゃくちゃ属性があり、それを聞き出しながら、筆を触らせて目玉商品→オススメ商品へ流していく。
【池田含香堂】http://naraclub.blogspot.com/2008/07/blog-post_19.html
奈良団扇の老舗。団扇が3000円~。女将が小間に鎮座しており、工法や粋具合を話してくれる。
【千代之舎竹村】http://www.mapple.net/spots/G02900044504.htm
あおによし~。創業311年の超老舗。
名物:青丹よしと奈良饅頭をいただく。
【ぜいたく豆本舗】http://www.z-mame.com/
豆多し!人多し!繁盛店である。
【中谷堂】http://www.nakatanidou.jp/
奇跡のお餅屋さん。いつも行列。つきたてがうまいっ!
【ひより】http://www.hiyori.jp/pc/
あぶらとり紙の専門店。奈良が本店だそうで。 なんであぶらとり紙の専門店なのですか?と聞くと、あぶらとり紙と金箔と仏教の話をしていただき、盛り上がりました。
奈良も古都なだけあって、繁盛店や老舗がたくさんありました。 -
2010.03.20
奈良の繁盛店
奈良の繁盛店クリニックツアー。
まずは平城京跡へ。http://www.1300.jp/平城遷都1300年。
お昼は老舗旅館の【菊水楼】http://www.hotel-archives.org/mailmagazine/vol089/index.html
5250円のランチを食す。
その行き道にもう1つ繁盛店らしきお店が。
釜飯の繁盛店【志津香】http://www.kamameshi-shizuka.jp/menu.html
メシを食べ終わってから和雑貨の繁盛店【中川政七商店】http://www.yu-nakagawa.co.jp/へ。
前に【奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり】を読んだので、行ってみたかった。
そこでは色とりどりの和雑貨が置いてあったが、やっぱブランディングって大事。
≪買いたいものがあってお店にやってくる≫という商品の購買導線を
≪遊・中川で何か買うものないかなぁ≫という導線へ転換させている。
これは画期的だなぁ、と。
目的→来店ではなく、目的が来店となっている。
そして、そこで何か買いたいと思ってもらえる。
そんなお店は素晴らしい。
小さな会社でもブランディング出来るし、
小さな会社こそブランディングしていかなければならないのかもしれない。 -
2010.03.13
繁盛店の売場と接客
繁盛店の売場と接客をあんぱん屋さんと家電屋さんから。
どのショップに行っても、売場は分類されている。
パン屋さんならパン・ジャム・ジュースなどの大きな分類が違うものから、
パンの中でもあんぱん・じゃむぱん・くりーむぱんとかの単品別のものから、
あんぱんの中でもこしあん・つぶあんなどのアイテム別のものまで。
この分類別で売場を見ると見えてくるものがある。
主力単品なのか準主力単品なのかその他なのか。
また、その中での客層別グレード別の展開の仕方などなど。
アイテム別での店内における役割とか、各要素と値付けの関係とか。
ってな感じで売場を見ると楽しい。
あんぱんの一番店【銀座木村屋総本店】http://www.kimuraya-sohonten.co.jp/
はそうなっていた。
【消費者の時間節約】
これも商売になる、ってか、サービスにもなる。
あんまお買い物に時間とかかけたくないんだよな。たぶん。
みんな忙しいし。自分の欲しいものがすぐにある状態が一番。
だから家電でもコンシュルジュが付くわけですね。
要望を聞きながら、それに合った商品をプロが誘導してくれる。
無駄な時間も使いながら、という買い物も良いとは思いますが。
時間の奪い合いマーケティング。
また、売場も接客も【インサイト】(人が心の底で思っている本音のこと)
から導き出さないといけないと思うわけです。
カテゴリーインサイト、世代インサイト、社会インサイトなど。 -
2010.03.11
繁盛店とデザイン
繁盛店とデザインを考えてみたいと思います。
経営者は商売と未来のデザインを描かないといけないから、全員アーティストだ!
と昔考えていましたが、昨夏行った100%デザインTokyoの話。
印象に残った作品を6つほど。
1.ASHIBAhttp://www.woodpro21.com/13ashiba/
使えなくなった足場の材で色んなプロダクトを作ってる。
再利用かつお洒落ってな感じで、目の付け所が素晴らしいなぁ、と。
2.SOZO PRODUCT DESIGNhttp://www.tokyoflash.com/jp/
なんかよく分かんないものを作ってた。
でも安くて、おもしろい。
3.モーディオ(HP無し)
学生と伝統工芸の職人さんのコラボ。
しかもそれを移動型スタジオで展示している。だからどこでも展示できる。
キャンピングカーみたいなノリ。
江戸切子と東京くみひもと東京銀器と江戸更紗と組子と襖と表具と江戸簾の職人さんが
学生のデザイン・アイデアでそれぞれの商品を新しいプロダクトに作り変えるという試み。
まだ販売はしていないみたいだけど、おもしろい試みだと思う。
4.デザインチャンネルhttp://www.design-channel.jp/。
東京発のデザインポータルサイトということで。
5.デザインブームhttp://www.designboom.com/eng/index.xtmlもどうぞ。
6.kidrobot→http://www.kidrobot.jp/もどうぞ。
様々なアーティストとコラボってました。
商売と未来へのデザインを改めて考えさせられる場所でした。 -
2010.02.28
一番店、繁盛店、老舗の引出物
一番店や繁盛店や老舗の商品を引出物に出したいですね。
最近結婚式が多くて。その中の引出物って老舗の物が多い。
松野醤油。創業文化二年。205年。 http://www.matsunoshouyu.co.jp/
象彦。漆器。創業1661年。349年。 http://www.zohiko.co.jp/
たち吉。うつわ屋。創業宝暦ニ年。258年。http://www.tachikichi.co.jp/
皇室では日本で唯一の金平糖の専門店【緑寿庵清水】http://www.konpeito.co.jp/の金平糖らしい。
老舗の職人さんが言っていたコトバ。
『昔は知恵を使っていたが、今は知識でやるようになった』
モノ作りの職人さんを見て思うこと。
向上心と競争心。向上心に他人は関係ない。
自分自身が前に進んでいるか、それが気になる。自分自身を観察するところから始まる。
競争心は周りの同類たちとの競争関係だけにこだわっている。
相対優位に立とうとする人間は周りの人間の足を引っ張る。
外形的・数値的に示された社会的評価ばかり気に病む。疲れちゃうよね。たぶん。
この頃めちゃ向上心がある人に惹かれる。
自分の道を突き進み、頑張ろうとしている人。
モノづくりの職人にそんな人が多いと思う。
たぶん職人さんに『あなたの最高傑作は何ですか?』と聞くと、
『次回作です』と言うと思う。喜劇王チャップリンがいっつも言っていたように。 -
2010.02.26
一番店、繁盛店の催事
祭り用品の繁盛店である橋本屋http://www.hashimotoya-maturi.com/様に行ってきました。
いつもビックリなことを教えていただく。
今回は橋本屋様で催事があり、そこの売上が凄かった。
なんでそんなに売ることが出来るのかお話を伺っていると、
やっぱり見えてくるのは、【お客様を喜ばせる姿勢】
まずとことんお客様を喜ばせる。
まず商品を売り込むのではない。
出す紅茶からお土産のスイーツから何から最高に喜んでもらうために仕込む。
都会ではないのに芸能人呼んじゃったらしい。
もちろんこれも地域の人に喜んでもらうため。チケットは1000円で買ってくれている。
1年に1回のこの催事を心待ちにしている人がいる。
そんな催事を皆様出来ているであろうか。
お客様が待ち焦がれるような催事であれば、
不況だろうが、過疎化だとか、言い訳にしか聞こえないと思われる。
そこの専務のブログとツイッターを是非ご覧ください。
ブログ:http://hashimotoya.hamazo.tv/
ツイッター:https://twitter.com/matsuri_love
たぶんお祭りが好きになります。そして御前崎のラーメン情報通になれます(笑) -
2010.02.06
京都繁盛店を巡る旅パート4
京都の繁盛店を巡る旅もパート4に。
会社の同期と2人でせっかくだから着物を着て、京都の繁盛店を巡ろうと。
雪降る京都の街を着物着て歩くのもなかなか粋でした。
まず、西陣織会館で【西陣織】の体験からスタート。http://www.nishijin.or.jp/index.html
糸をどう紡ぐか。手織りの機械の構造。
足と手をパタパタさせてどこがどう動き、どうなるのか。などなど。
いやはや楽しかった。
こういうのを体験すると大量生産で機械でどばーっと作った安いものよりも手織りの商品の方が良いな、と思いますね。
さらに西陣織会館では実際に職人さんが商品を作っているとこを見ることが出来る。
職人さん大好きの血が騒ぎ、色々しゃべった。
体験ではやってないけど、色や柄の出し方。
糸の色の染め方など。
次に丸益西村屋で【友禅染の体験】http://www.kyo-komachi.com/
自分で染める物(ハンカチ!?暖簾!?など)を決め、柄を決める。
柄の型紙をその物に貼り付け、染めていく。
染料は8つ。
その色の中で濃淡を付けたり、色の組み合わせで色を出したりする。
ボクは商売繁盛を祈願して、招き猫と梟の柄を選ぶ。
染めるということの一端を垣間見れた。
【舞妓さんとお遊び】http://www.kanikakuni.com/
1つ1つの所作、言葉遣い、しびれた。はんなり。
【もの言わぬものに、もの言わすモノづくり】いかしている。
もともと羽裏(着物の裏)の柄を作っていた染屋さんだった。
羽裏は派手な柄が多い。
見えないところに贅を施すのが粋という考えなのである。
今は羽裏だけではなく、その柄を元に色んな商品展開をしている。
着物で行ったので、色々聞けたし、よくしてもらった。皇后様もお買いになられて愛用されていたり、欧州の有名鞄屋さんとコラボしたバッグは70万円以上。
自分が色んな老舗や繁盛店を回っているという話をすると、斎造酢店なる老舗を教えてくださった。
創業190年。そこに行かないと絶対買えない。
知らない人は店前を通り過ぎるだろう。そんなとこ。ホームページもない。そんなとこ。
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2010.01.29
人形の繁盛店【久月】
人形の繁盛店【久月】に行った時の話。
久月http://www.kyugetsu.com/久月は170年以上の歴史を持つ人形屋さん。
ここでは店員さんと話し込んで、人形の魅力や業界のことなど色々聞いた。
まず一番思ったのが、買う側のレベル。
今の時代、安くて良いものが良いものとされる傾向にある。
そして、手間隙がかかり、高くて本当に良いものが売れなくなっている。
それは、買う側がその良さを理解できるレベルに達していないことも多くあると思う。
モノの価値を見抜けるかどうか。
ただ、高いものを買ったり、食ったりして、お題目を唱えるのも違う。
本当にその価値を知り、道を知り、そこに一種の畏怖すら感じて初めて本物を買うに値するのだと思う。
前日の日記に出てきたお人形メーカーの人と話していた時のこと。
お人形は価格幅が大きい。しかもなんでその価格になっているのかが分かりにくい。
見た目同じようなものでも価格が倍違うものもある。
そこを伝えないと、ただの価格勝負になってしまう。
色々聞いていくと、細かいところに違いがたくさんある。
お人形様の柄。これも総柄の帯から取ったものか、ポイントの付いた帯から取ったものか。
お顔も何重にして、頬紅の感じを出しているのか、などなど。
たくさんのお人形様を見ていると、分かってくる。そうなると楽しい。
・価値を知るにはとことん話を聞くこと。
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2010.01.28
祭り用品の一番店【橋本屋】
祭り用品の一番店橋本屋様の周りにはたくさんの繁盛店がある。
去年の忘年会で行った【ありがとう】まず看板がすごい。
店に入ってからも、出迎えのお手紙があり、おはしにもありがとうがあり、【ありがとう】の文字で【夢】という字を作っている。
お品書きは○○円ではなくて、○○縁と書かれている。感謝の気持ちが滲み出ている。
次に【がっこー】さん。
本当に学校!!机も椅子も黒板も教科書も給食も!!
すごい色んなメディアにも取り上げられて、真似をした飲食店が日本中にあるみたいだけど、本家本元に行ってきました。
あげパンが食べられる。
お客様はテンションが上がり、おいしい給食をいただく。
スタッフの人は楽しそうに運営されていて、こっちも笑顔になる。
サービスを受ける側も提供する側もお互い駆け引き無しにハッピーになれる商売って気持ちが良い。
最後に人形メーカー様。
お人形をどう売ったらいいのか分からなかったので、メーカー様にヒアリングさせてもらった。
そこの常務さんに色々話を伺った。日本の伝統を守りたい。
だから、そのためなら他のメーカーさんのものでもいいから、お子さんが生まれたらお人形を贈る習慣を持って欲しい。
そこは年毎の売上に一喜一憂しない。
お客様はその昔子供だった子が親になり、帰ってきてくれると考えたら、リピートは25年後くらい。
長い目で商売しているのです。と。
また、お雛様をちゃんとしてもらった人がお母さんになると熱心に選ばれる。
そしてそのような人は気配り心配りが出来る。話していたら、分かりますよ。とおっしゃられていた。
最後に、橋本屋の専務はメールやブログの最後に【愛感謝】と書いている。
コトバの中でも強いパワーを持つのが【愛】と【感謝】を表現する言葉らしい。
・根底にある感謝の気持ちが繁盛の根底。 -
2010.01.24
京都繁盛店巡りパート2
京都の繁盛店、老舗を巡る旅。パート2。
まず、永楽屋http://www.eirakuya.jp/top.htmlへ。創業390年。
時代の流れに合わせて様々な商品を展開している。
風呂敷、てぬぐい、ふくさ、封筒、便箋などなど。
また素材や柄なども今に合わせている。
専門店ならではの風呂敷の包み方の提案など付加価値も付けて。
次に田中彌http://www.kyoto-wel.com/shop/S81010/index.htmlへ。
創業から200年以上経つ老舗。日本人形。
ここも今の時代に合わせて小さいものを主力に。
店の中に水辺があり、畳の部屋も陳列に使い、奥には日本庭園がある。
こんな贅沢な売場の演出が出来るのが京都の強み。
売場はその土地土地に合わせた方が良い。
お蕎麦の繁盛店。先立つ想いがある。
お店に入るとすぐに【大切な人には健康でいてほしい】と。
その想いが緑を多く取り入れた質素な佇まいの店構えにし、メニュー表は手書きの温かいものになり、ユニフォームは甚平となる。
NYにも店があり、リチャードギアやニコールキッドマンも来てる。
和雑貨の繁盛店。かわいらしい雑貨がたくさん。
衣http://www.koromo-kyoto.com/index.htmlへ。
和柄アパレルの繁盛店。柄と素材と染めにこだわってるショップ。
大西常商店http://www.ohnishitune.com/へ。扇子の繁盛店。
京都の老舗さんは商品で客層別グレード別を展開して、接客で顧客密着をしっかりしていると思う。
やっぱ永く続いている会社にはそれなりの理由がある。
白檀の扇子が良い趣を出していた。もうなかなか取れないとのこと。
・客層別グレード別を顧客密着接客で伝える
・専門店ならではの付加価値を付ける。
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2010.01.17
京都繁盛店巡り
京都の繁盛店を巡る旅。
【伊と忠】http://www.kyoto-itochu.co.jp/
創業115年。草履が2万円~7万円。かっこいい。
ターゲットが明確で、そのターゲット用の売場作りや訴求の仕方が勉強になる。
【SOUSOU】http://www.sousou.co.jp/
ドミナント展開していて、手拭いだけの店、女性アパレルの店、おしゃれ足袋だけの店、メンズアパレルの店
などと客層別店舗別の提案をしている。伝統文化×今。必見。
【三日月百子】http://www.momoko300.com/
300円均一の雑貨屋さん。伸びているらしいので。
店内にいると10~20の若い女の子の『きゃーかわいい』という声がいっぱい聞ける。
その声が接客の代わりをしている気がした。
【イノダコーヒー】http://www.momoko300.com/
関西でコーヒーならココということで。
席が1階だけで70席はあろうかというのに、いつも待ち人がいる状態。ここもドミナント展開。
【衣】http://www.koromo-kyoto.com/index.html
一貫したメッセージがタッチポイントにちらばっている。
【恵文社】http://www.keibunsha-books.com/
めちゃめちゃいかした本屋さん。
最小分類の売場最大化とこの店だから出逢えた商品、価値、驚き、プラスがあったらクチコミやリピートになる。
・1つの領域を究めること。
するとターゲティングも絞り込まれ、商圏が拡大される。
SOUSOUや恵文社はその最もたるものだと思われる。 -
2010.01.16
老舗企業訪問パート2
老舗企業訪問パート2ということで、
奥野カルタhttp://www.okunokaruta.com/。
カルタや双六やトランプなどの玩具専門で88年の歴史がある。
ここの会長にお話を伺ったのですが、やっぱすごい!
アマゾンのことから、時流のこと、委託販売の撤廃などなど時代に合わせて商売の仕方を変えている。
80歳は超えていると思われる元気なおじいちゃんでしたが、いっぱい話を聞かせてもらいました。
なにが一番凄いかといったら、商品開発力。
小売だけではダメだといち早く、仕様書発注の形ではあるが、商品開発に取り組んだとのこと。
そして、漢字がブームだとなったら、漢字のカルタを作り、国内のマーケットの縮小を先読みし、海外の方用の商品を作ったりと。
1つの領域で圧倒的なポジショニングを取り、深掘りして、発展させる。
それがこれからの姿になっていくのかもしれない。
商圏の概念が崩れ始めてきて、なお一層【一点突破全面展開】の概念が通用する世になると思う。
商品の開発が市場にある程度、委ねられているのも特徴。
持ち込み企画は文字だけだったら、お断りさせてもらっており、デザインと共に持ってきて初めて議題に上がる。
そうすると、デザイン料などが浮く。
そうすると、ロットにも売価にも耐えられる商品が出来る、とのこと。
うーむ、素晴らしい。
もう1つ。刃物屋の木屋http://www.kiya-hamono.co.jp/
木屋は200年以上の歴史を持っている刃物屋さん。
中に入るとありとあらゆる刃物に関連する商品がある。
削り節器から名刀・国治やコーヒーミル・剪定鋏・つめきり・はさみなどなど、刃物の色んな活用法を実感。
ここも奥野カルタじゃないけど、1つの領域で確固たるポジションを確立して、その属性に関する商品領域を広げているようなやり方。
あと、商品開発も凄い。メインにもってきているのが、鰹節の削り器。
これがモダンデザインとして復刻されており、かっこいいのである。
これも時代の流れと共に変化していることだと思う。
・商品開発力
・一点突破全面展開この2つが不況期にはさらに必要になると考えられる。 -
2010.01.15
老舗企業訪問パート1
老舗企業によく行きます。創業して100年以上経っている企業。
暇を見つけては行くようにしている。
昨今サブプライムから100年に1度の不景気とか言われていますが、創業300年なら3回も経験している。
これまで行った老舗企業様をご紹介。
まず1つ目に日本で唯一の爪楊枝の専門店さるやhttp://www.inforum.co.jp/saruya/index.htm
爪楊枝だけで300年やっている!!
明治維新も第二次世界大戦も経験済。
さぞかし永続する受け継がれし伝統とかがあるのかとワクワクしながら、色々楽しいお話を聞かせてもらいました。
素材から市販のものと違う。あと、爪楊枝は仏具だということも教えてもらった。
昔はほとんどの爪楊枝屋さんが【さるや】という名前だったという。
猿は虫歯がないでしょ?
最後に何でさるや様だけ生き残ったのかを聞いた。
すると、おもしろい答えが返ってきた。
『辞めなかったからですよ』シンプルである。
もう1つ。竺仙http://www.chikusen.co.jp/は非常に勉強になった。
創業1842年の150年越えの企業様である。日本の伝統を守りつつ、今の時代に適応している。
反物の染め方や織り方。たぶん見た目には分からないと思う。
けど、その想いや工法などを聞くと欲しくなる。
いくら高くても。今は浴衣は上下と帯のセットで3980円くらいのが爆発的に売れるんだと思う。
けど、竺仙の浴衣は高いかもしれないが、その想いと共に纏っている方が粋だと思う。
外面の表面だけ飾るのではなく、外面の内面も飾って欲しいと思う。
老舗企業に行くと永続するコツを学べる。
・辞めないこと
・伝統を守りつつ、今の時代に適応すること
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2010.01.01
祭り用品の一番店【橋本屋】
祭り用品の一番店である橋本屋様の紹介。≪祭り用品 橋本屋≫で検索!
この一番店繁盛店老舗ブログを書こうと思ったのも橋本屋様の専務との出逢いからである。
専務と出逢ったのは2007年4月。そこからのお付き合いなのでもうすぐ4年目。
たくさんのことを教えてもらった。商売のこと、お祭りのこと、世の中の原理原則のこと、本当に素晴らしい商売人だと思う。
お祭り用品を静岡県の御前崎市で販売している。またネットショップで日本中に安くて良いものを届けている。リアル店舗でもネット通販でも日本一であると思う。
【祭りで日本を元気にする!】という心意気がまたステキである。一番店になるためには、繁盛店になるためには、というところを教えてもらった気がする。
今ではグーグルや日経ビジネスからも取材を受けるお店であり、原理原則に忠実に正直商売をされている中小企業のお手本のような会社様である。
これからも専務や橋本屋様から教えてもらったことを発信していこうと思う。