人形の繁盛店【久月】に行った時の話。
久月http://www.kyugetsu.com/久月は170年以上の歴史を持つ人形屋さん。
ここでは店員さんと話し込んで、人形の魅力や業界のことなど色々聞いた。
まず一番思ったのが、買う側のレベル。
今の時代、安くて良いものが良いものとされる傾向にある。
そして、手間隙がかかり、高くて本当に良いものが売れなくなっている。
それは、買う側がその良さを理解できるレベルに達していないことも多くあると思う。
モノの価値を見抜けるかどうか。
ただ、高いものを買ったり、食ったりして、お題目を唱えるのも違う。
本当にその価値を知り、道を知り、そこに一種の畏怖すら感じて初めて本物を買うに値するのだと思う。
前日の日記に出てきたお人形メーカーの人と話していた時のこと。
お人形は価格幅が大きい。しかもなんでその価格になっているのかが分かりにくい。
見た目同じようなものでも価格が倍違うものもある。
そこを伝えないと、ただの価格勝負になってしまう。
色々聞いていくと、細かいところに違いがたくさんある。
お人形様の柄。これも総柄の帯から取ったものか、ポイントの付いた帯から取ったものか。
お顔も何重にして、頬紅の感じを出しているのか、などなど。
たくさんのお人形様を見ていると、分かってくる。そうなると楽しい。
・価値を知るにはとことん話を聞くこと。