老舗企業訪問パート2ということで、
奥野カルタhttp://www.okunokaruta.com/。
カルタや双六やトランプなどの玩具専門で88年の歴史がある。
ここの会長にお話を伺ったのですが、やっぱすごい!
アマゾンのことから、時流のこと、委託販売の撤廃などなど時代に合わせて商売の仕方を変えている。
80歳は超えていると思われる元気なおじいちゃんでしたが、いっぱい話を聞かせてもらいました。
なにが一番凄いかといったら、商品開発力。
小売だけではダメだといち早く、仕様書発注の形ではあるが、商品開発に取り組んだとのこと。
そして、漢字がブームだとなったら、漢字のカルタを作り、国内のマーケットの縮小を先読みし、海外の方用の商品を作ったりと。
1つの領域で圧倒的なポジショニングを取り、深掘りして、発展させる。
それがこれからの姿になっていくのかもしれない。
商圏の概念が崩れ始めてきて、なお一層【一点突破全面展開】の概念が通用する世になると思う。
商品の開発が市場にある程度、委ねられているのも特徴。
持ち込み企画は文字だけだったら、お断りさせてもらっており、デザインと共に持ってきて初めて議題に上がる。
そうすると、デザイン料などが浮く。
そうすると、ロットにも売価にも耐えられる商品が出来る、とのこと。
うーむ、素晴らしい。
もう1つ。刃物屋の木屋http://www.kiya-hamono.co.jp/
木屋は200年以上の歴史を持っている刃物屋さん。
中に入るとありとあらゆる刃物に関連する商品がある。
削り節器から名刀・国治やコーヒーミル・剪定鋏・つめきり・はさみなどなど、刃物の色んな活用法を実感。
ここも奥野カルタじゃないけど、1つの領域で確固たるポジションを確立して、その属性に関する商品領域を広げているようなやり方。
あと、商品開発も凄い。メインにもってきているのが、鰹節の削り器。
これがモダンデザインとして復刻されており、かっこいいのである。
これも時代の流れと共に変化していることだと思う。
・商品開発力
・一点突破全面展開この2つが不況期にはさらに必要になると考えられる。