繁盛店であると、不景気は関係ないと感じる。
さて、不景気対応ということで、パナソニックと阪急。
前に起こった大不況はもちろん1929年。
パナソニックには「不況心得」という不況時の指針があるようで。
パナソニックの創業は1918年。もうすぐ100年企業の仲間入り。
1)不況といい好況といい人間がつくり出したものである。人間がそれを無くせないはずはない。
2)不況は贅肉を取るための注射である。今より健康になるための薬であるからいたずらにおびえてはならない。
3)不況は物の価値を知るための得難い経験である。
4)不況の時こそ会社発展の千載一遇の好機である。商売は考え方一つ、やりかた一つでどうにでもなるものだ。
5)かつてない困難、かつてない不況からはかつてない革新が生まれる。それは技術における革新、製品開発、販売、宣伝、営業における革新である。そしてかつてない革新からはかつてない飛躍が生まれる。
6)不況、難局こそ何が正しいかを考える好機である。不況のときこそ事を起こすべし。
7)不況の時は素直な心で、お互い不信感を持たず、対処すべき正しい道を求めることである。そのためには一人一人の良心を涵養しなければならない。
8)不況のときは何が正しいか考え、訴え、改革せよ。
9)不景気になると商品が吟味され、経営が吟味され、経営者が吟味されて、そして事が決せられる。従って非常にいい経営者のもとに人が育っている会社は好況のときは勿論、不況のときにはさらに伸びる。
10)不景気になっても志さえしっかりと持っておれば、それは人を育てさらに経営の体質を強化する絶好のチャンスである。
素晴らしい。
小林一三の阪急百貨店本店の増床も大恐慌の時。
その時の増床があるからこそ、今の阪急百貨店があると思う。
・環境や状況をどう捉えるか。