大阪にあるイワサキという高級婦人服を作ってるアパレルメーカーへ。
日本のモノヅクリを勉強してる者です、と言うと会ってくれることに。
会長と社長に現場をご案内いただき、熱い想いを聞かせてもらいました。
【モノヅクリはヒトヅクリ】
全ては良いヒトヅクリのための環境である、と。
寮は近くで非常にきれいだし(8000円)、社員食堂も充実(260円)している。
そして40年以上も前から教育を最重要と認識し、訓練学校を開設。
昼は現場、夜は勉強。超難関の国家資格の技能試験も全員パスするらしい。
【モノを作る工場】から【夢を創る工場】へ。素晴らしい経営者だった。
4人1チーム制が非常に機能していて、魂も受け継がれている。
イワサキでしか出来ないモノヅクリ。
だから百貨店で売られているような有名メーカー(訪問時にはDAKSの品質管理責任者がいました)
の仕事をしているのである。一着7万円くらいのものが平均らしい。
イワサキにしかない道具もたくさんある。この縫い方をするならイワサキしか出来ない、と。
ただ、道具と機械の違いはそれを作る人によって差が出ること。
だからミシンなどの道具は持ってるだけじゃダメなんだよ、やっぱりヒトヅクリだね、と。
全国から優秀な人が集まる。服作りをするならイワサキだ、と。
もちろんメーカーもそうである。良い服を作ってくれるのはイワサキさんだ、と。
営業マンはいない。良い服を作っていれば、自然と来てくれる、注文はしてくれる。
ブランディングは何もしてない。コツコツと信頼を積み重ねてきただけ。
一足飛びにはいかないものですね。でもかっこいい。
先日、再度訪問させてもらった時におっしゃられていたコトバ。
『日本に縫製業が残るなら最後はうちだよ』と。
なかなか言い切れるものではないと思いますが、めちゃくちゃかっこよかった。