小売業がモノヅクリするようになる。高いものでも買ってもらえる。
このために顧客密着や信頼・絆が築けていることが必要、というのが昨日のブログのハイライト。
ブランドというのは信頼関係が出来たときに初めて出来るもの。
だから一方通行では出来ないもの。
ブランドとは、企業と顧客の「約束」の上に成り立った揺るぎない精神的な「絆」であり、商品競争と関係なく優位に立てられる。
ソーシャルの時代になり、ブランディングはマスメディアやお金がある企業がするもの(できるもの)ではなく、
生活者との接点全てで行われるものになっていってる。(中小企業にとっては絶好の時代)
だから企業文化が大事になってくる。
権限は大幅に生活者との接点を持つ人に委ねられるべきで、企業文化をベースにした自主性が重んじられる。
繁盛店を見ていると全ての言葉や行動が【2WAY】になっている。
ブランディングの時にも大事な視点ですが【1WAYから2WAY】へ。
これをどう表すか、発信するか。
例えば、品質が良いんです!というメッセージを発信している企業や商品は多いけど、
これは1WAY。これを2WAYにすると、
ポロコロッソ(http://www.porco-rosso.co.jp/)さんみたいに【20年後に息子に譲りたいもの】となる。
品質の良さを伝えるメッセージが2WAYになっている。これだけで響くメッセージになる。
ただこれって出すのが難しいし、出てもこれでいいのかな!?と思ってしまうと思う。
そう思って考えていたのだが、文頭に【あなたにとって】という言葉をつけて、
違和感があるか、ないか、で判別できるんじゃないかな、と思っている。
例えば、【もう1つの我が家】(リッツカールトン)【第三の安らぎの場】(スターバックス)
これは【あたなにとって】が文頭についても違和感が無い。
もしくは文末に【ねっ!あなたもそう思わない!?】がついても違和感が無いかどうか。激しく納得できるかどうか。
視点が生活者からかどうか。(もちろん生活者に変に迎合するのも良くないけど)
ブランドが出来上がっていくには、X軸(縦軸)に歴史、Y軸(横軸)に接触頻度(店舗や広告など)。
ベースには2WAYのメッセージ。
今から大事になっていくのは、Z軸(右斜め横軸)に感動(想いの深さ。ココロ揺さぶられた度合い、など)なのだろうと。
ここらへんはソーシャルの波にも乗りやすい。
昔から続いている企業は意識せずともここらへんのことが出来てきた。
100年を越える企業が日本は世界一。
それは日本の企業や経営者が生活者と寄り添って歩みを進めてくることが得意なんだと思う。
それが今の時代、もう一度大事になってきた。
ファイナンスやマネジメントやマーケティングとか、欧米系の言葉がいろいろありますが、(ブランディングも含め)
こんな言葉がある前から、ここらへんで言われていることは老舗企業は意識せずに体得している。
特に出来て間もない業界(IT系やEC系など)は老舗企業から学ぶことは多い。
結局ブランドは【あなたの企業、あなたの商品じゃなきゃダメ】という生活者から見た【存在意義】の象徴なんだと思う。
それが出来ているのが老舗企業なんだろう、と。
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