香川県高松市と善光寺市の繁盛店と老舗をプラプラと。
まずは高松の三越のちょうど裏手にある【三友堂】(HP無し)
香川県高松市の老舗和菓子屋さんの三友堂は明治5年創業。
女将さんに聞くと、明治維新で武士が鍛冶屋になったり、お菓子屋さんになったのだと言う。
色んな老舗さんに行きますが、創業140年くらいが多いのはこの頃の武士が職を求めて商売をしだしたんだなぁ、と納得。
だから老舗さんには武士の魂が残ってるのかもしれません。
お菓子はこんな感じ↓↓
次に三友堂の並びをずっと琴電方面に行くと出てくる吉岡源平餅本舗。
お店に入ると、誰もいないなーと思っていたら、
『おおばあば!お客さんだよーー!!』とかわいい小さい子の大きな声。
すると、まさに≪おおばあば≫と呼ばれるにふさわしい気品溢れるばあちゃんが。
『おおばあばなんですね!』と言うとにっこりして、『はい、ひ孫なんです』と。
今は孫の代が暖簾を守っていて、6代目。おおばあばは4代目。
ステキな家族経営の老舗さんである。カウンターの奥では商品を作られている。
お菓子はもちろん源平餅。
琴電に乗り込んで、香川で一番行きたかっためがねの繁盛店・宝生堂さんへ。
まず店内に入ると、家族連れのお客様が多数来店中。
邪魔しないようにお店の中をプラプラ。その間も店員さんとお客様の張りのある元気な声が聞こえてくる。
店員さんみんな楽しそうで、それがお客様にも伝播してるように、お客様も笑顔である。
フラフラしてると河田さんが出てきてくださり、ご挨拶。
行くと伝えていなかったのに、めちゃくちゃ丁寧にご対応してくださる。
店内を案内していただきながら、色んなことを教えていただきました。
基本的には3倍。売場もアイテム数もメンテナンス道具も。さすが一番店。
目の検査についても5m視力検査室を持っている。今は少ない売場で効率的に、となっているから小型測定機が主流。
ただ、一番正確に視力が測れる5mの場所を確保している。95%か100%かの違いだと言う。
せっかく5m検査をしていたのに、お客様に古いと言われたので、小型測定機も買われたのだという。どこまでこだわるか。
またメーカーから色んなものをくれたり、買ったりするけど、自社の基準に満たないものは使用しない。
そして自分たちで作り上げるのだと言う。POPもそう。メガネ姿の確認のビデオカメラもそう。
などなど、自分たちの基準を明確にして、それに対する妥協は無し。
お客様にしっかり伝えたり、自社で試行錯誤しながらこだわり抜く。
そのためには人も必要。実際に平均のメガネ屋さんの2倍くらい人がいるみたい。
大手やチェーンは効率化を掲げ、人手を減らしていく時代の中、そこは効率化を求めず、
お客様のためにお客様と商品と向き合う時間と質を高めること。
河田様からも『大手が人を減らしてるんだったら、中小は増やさないと。大手の逆をやらないと。』と教えていただきました。
ほんとそう。そのためにしっかりお客様を呼んで、利益も出さないといけないけど。
卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまいますが、これからの中小企業が儲かるためには人を入れていかないといけないと思う。
儲かるから人を入れることが出来るということも分かりますが、儲かるために人を入れる。
この舵取りが大事になるかな、と。
お客様に対するところや、自社が大事にしたいものに対しては非効率化しないといけないと思う。
それ以外のところの効率化はもちろん必要だけど。これからは非効率化へ。
それが差別化になる。人と人との触れ合いの中で、良いお客様が良いお客様を呼ぶ流れを創る。
プロの商売人が徹底的に商品とお客様のことを知る。それ相応のお客様が来る。
ココロを揺り動かされて、購入し、満足し、また良いお客様を連れてきてくれる。
永く続く老舗や繁盛店はこの流れがある。良いお客様で満ちている。
チラシも何回も見返して、勉強させてもらいます!
もちろん商品構成なども抜群でした。
高松を後にして、善光寺へ。
善光寺の隣にある堅パンで有名な熊岡菓子店へ。
こちらの熊岡菓子店さんも古く明治29年創業の老舗企業。
こちらも家と店と作る場所が一体化している昔ながらの形態を残しているお店。
道からフラッと見ると、
こんな感じで堅パンが並んでいますが、1枚15円とか30円とか。
お店構えが最高に良い感じ。四国八十八箇所のお遍路さんをしている人たちにとっては良いお休み処だと思われます。
香川に行く際はうどんばっかり食べてないで、その地域の繁盛しているお店や老舗さんに行くと
また違った深みのある旅になると思います。
地域のこと、歴史、他のステキなお店などなど教えてくれます。
そして人間味溢れる人との出逢いが一番の醍醐味。
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