1. 2012.02.22

    バングラデシュで活躍中の若手起業家・山口悠介氏講演会

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    【バングラデシュで活躍中の若手起業家・山口悠介氏講演会】

     


    -若手起業家が志した国際ビジネスー

     


    ■講師    山口悠介氏

    ■日程    4月22日(日)

    ■講演時間 16:00~18:00 (受付15:30~) 懇親会  18:00~19:00

    ■申し込み方法roomtoread_kansai@yahoo.co.jp までお申し込みください。(会場のお席に限りがございますので、お早めにお願いします。)

    ■締め切り  4月20日(金)

    ■参加費   2,000円

    ■寄付金  本講演の参加費から懇親会の経費を差し引いた残額は寄付金といたします。宜しくご協力お願いします。

    (本年度、Room to Read Kansai Groupへ寄せられた寄付金は すべてバングラデシュのRoom toRead のプログラムへ送金いたします。)

    ■会場   日栄ビル(7F) 大阪市西区土佐堀1丁目4番8号

    ■講師紹介 株式会社わんピース 代表取締役 山口悠介

    前職、株式会社船井総合研究所で培われたビジネスノウハウを基にバングラデシュが得意とするアパレル関連の事業を展開する株式会社わんピース  2011年1月に立ち上げ。http://www.onepi.co.jp/concept/

     


     


    山口悠介氏は27歳で異国の地、バングラデシュで海外ビジネスを興されました。

     


    バングラデシュに単身乗り込み、頼りになる者もなく、現地の言葉も話せない中、ご自身でアパレル工場を開拓。

     


    現地の人と心の触れ合いを大切にし、大企業が入り込めない手付かずの地域で一人一人と信頼関係をつくりました。

     


    心の繋がりで多くの企業が出来なかった高品質の商品生産、小ロット体制を築き上げられました。

     


    現在、大手アパレルショップなど多くのアパレル企業が山口氏の動向に注目しています。

     


    山口氏の実績と行動力は新聞、テレビなどメディアにも取り上げられ、日本のアパレル業界では日に日に大きな存在となってきています。

     


    2011年12月には来日されたバングラデシュ国務大臣と対談され、日本とバングラデシュを繋ぐ役目も託され、将来を嘱望される若手起業家です。

     


    この度、Room to Readの活動に共感していただき、チャリティ講演会が実現いたしました。バングラデシュの現状を学べる大変貴重な機会となります。

     


    【バングラデシュ】【海外ビジネス】【起業】【アパレル事業】にご興味のある方、そして山口氏の経験談から様々な気付きを得て、学びたい方、ホットな情報が欲しい方、是非、多数のお申し込み、ご来場をお待ちしております

     


    Room to Read Kansai Group

     


     


     


     


     


     


    楽しい講演会になると思います!是非、ご検討ください。

  2. 2012.02.05

    日本のモノヅクリ カイハラ様

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    広島県福山市にあるカイハラ様(http://www.kaihara-denim.com/index.html)を訪ねました。ブルーデニムの分野で国内No1のシェアを誇る企業様です。貝原会長にカイハラやモノヅクリに対する想いをお聞きしました。

     


     


    日本のモノヅクリが世界と戦っていく上でのポイントをお聞きしたところ、新商品開発、品質の再現性、納期、アフターサービスの4点をお話いただきました。

     


    デニムのトレンドを創っていこう!世界のトレンド作り!世界一のことしかやらない!という会長のお言葉からその決意と想いが伝わってきました。やはりそういう想いがなければ、価格競争になってしまったり、すぐ真似されたりするのだろうと考えさせられました。

     


    そして一番失敗している会社だと誇りを持ってお話いただきました。失敗の数が凄かった。。。そのチャレンジ精神が良いモノヅクリを推し進めているのだな、と。

     


    世界中のメーカーに自分たちでプレゼンをしに行く。ダイレクトマーケティングを実施されているということ。間に商社などを通すことはしないのだそうです。自分たちが直接行って、ニーズを聞いたり、動向をうかがったり、そして提案をする。プロだからこそそれをやらないといけない、と。

     


    また、会社の歴史は資料館(糸一筋の資料館)がありまして、そこで詳しくご説明いただきました。

     


     


    創業の頃から、不便なところで起業したから、それでも来てくれるモノを作ろうという意識が高かった。のだと言います。それが社訓の【桃李不言下自成蹊】という文字に表れているのかな、と想いました。商品の根本的な価値で勝負しようという心意気を感じます。その【桃李不言下自成蹊】の碑の後ろには綿が育てられています。原点を大事にする意識がしっかり伝えられているのだと感じました。

     


    会社が傾きかけた時に紡績会社からデニム作ってくれない?と言われた時、1週間東京の若者たちが穿いていたデニムをずっと観察・研究し、そこからフィリピンでデニムの織機があるという話を聞いて、写真2枚を撮って、そこから織機を手作りで作られたというのです。機械を買ったのではなく、写真を見ながら自分たちで作っていったのです。そこからカイハラで使われている機械は自分たちで作るようになったのだと言います。0から1を作り続けてきたカイハラのDNAが世界と伍して戦えるモノヅクリを支えているのだと思いました。

     


    【一本の糸で社会に限りなき幸せを---それが貝原のねがいです】

     


    カイハラの方々は先代・先輩に対する感謝の想いを非常に強く持っていらっしゃいました。そしてその想いに恥じないように原点をしっかり見つめながら、世界一の商品を作っていく、という想いを胸にモノヅクリをされているのが印象的でした。

     


    このような機会をいただきました貝原会長に感謝。

     


  3. 2012.02.05

    日本のモノヅクリ 坂本デニム様

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    広島県福山市にある坂本デニム様(http://sakamoto-d.co.jp/)を訪ねました。デニムの染色を専門とされている創業120年の企業様です。坂本量一社長に坂本デニムやモノヅクリに対する想いをお聞きしました。

     


    デニムの生産量はピーク時の1/3。10年前の半分。リーマンからさらに3~4割減ったという厳しい状況の中、どのようにして日本でしか出来ないモノヅクリを究めていくのか、そのヒントを伺いました。

     


    元々昭和50年代、なぜ日本のモノヅクリが世界一と評されるようになったか。

     


    それは、熱心なやり取り、誠実さ、日常的に改善していたから。何かを意識してなったわけではない。日本人は社長以下一丸となって創意工夫していた、と。欧米では工場で働いている人のモチベーションや創意工夫という文化がなかった。その理由は詳述しませんが、日本は単一民族であり、意思疎通がうまかった点が奏功したと思う。

     


    そして、日本が欧米に追いついたわけです。一緒のレベルにはなった。さて、その後。その後が凄かったのだと教えていただきました。

     


    付加価値と差別化。ここでジャパンブルーへの帰結があった。日本人のDNA、日本人として藍色が好きという民族性。それは糸の開発と色の研究という形になって表れる。機械では出せないと思われていた手作りの温もりを感じさせる生地をどう作るのか、天然染色の藍色にどこまで近付くことが出来るのか。その飽くなき追究が他の追随を許さないところになっていたのだと。

     


    大手のデニムメーカーさんはやはり量販ライン(ある程度安い価格である程度の品質)を求められるので、そこではなく、本当に分かってくれる対象をターゲットとしたモノヅクリをしていらっしゃる。人件費の高騰や円高など外的要因が大きくなり、日本のモノヅクリが厳しくなっている中でも戦えるモノヅクリ。

     


    どこの業界でも同じような問題を抱えているのではないかと思う。そして選択肢としては、高付加価値、低コストを推し進めることになる。低コスト化を推進するために一番良くある選択肢は日本から出るという選択。けれどもこれでは【企業は残っても国が廃れる】そうではない道。日本でやるには?日々の改善は当たり前。

     


    コストを下げるのも科学的根拠を持って取り組まなければならないと教えていただいた。坂本デニム様では、海外移転やリストラではなく、薬剤や蒸気などのコストを下げ、同時に省エネへ舵を切られたのである。

     


    しかも少しの改善ではない。やはり2桁数字が変わることを追い求めないといけない、と。染色では重油を大量に使う。従来では温めながらしていた工程を常温で出来ないか?と考え、試行錯誤する。また、薬剤を使用せずに水だけで洗浄することはできないか?と考え、試行錯誤する。

     


    今の量販ではないメーカーが求めるもの。デザイナーが求めるもの。それは再生可能な世界の実現。環境配慮。その想いに応える形で試行錯誤は続けられて、今ではさすが日本のモノヅクリと言われるところまでになっていらっしゃる。

     


    もう1段階のブレークスルー。コストを下げて、環境配慮もする。日本はさすがだな。と思われたい。

     


    どの業界でもそうだけど、業界の慣例や常識的にムリというお話によく出くわす。ただうまくいっているところはその壁を突破するために努力を続けている企業なんだと思う。『いやー、それはこの業界ではムリだね。常識的に考えてもそれはダメだ。』という言葉が出たら、そこが狙い目である。どの企業もそう思っているのであれば、ブレークスルーした時の差別化は大きなものになる。

     


    中国やバングラデシュのモノヅクリも見てきたけど、やはりこのレベルのところにまでもっていくのは難しいと思う。現状ではより安く、品質を高める、というレベルであり、独創的な工夫や視点によって、付加価値を付けようと企業一丸となってやっているところはあまり聞かないし、そのようなニーズも切羽詰った状況もない。

     


    環境配慮というのも、オーガニックコットンを使っているだけというのでもダメ。それを染めるためにどれだけの重油を使っているのか、洗剤を使っているのか。そこをも配慮していかないと。また、坂本デニム様では社員食堂で出たゴミや家庭で出たゴミは生ゴミ処理機で肥料にされている。それを綿畑に撒いていらっしゃるのである。しかもしれが当たり前。環境配慮だからやっているのではなく、当たり前のこととして取り組まれている。私たちがお邪魔した際にもみなさま当たり前のように全員席から立ってご挨拶いただいた。

     


    やはりそのような企業文化があってのモノヅクリだと思う。

     


    本気の人たちが現場バリバリでモノヅクリに取り組む姿勢、業界の常識や慣例に囚われないチャレンジ精神、それを良しとし社員一丸となっての企業文化の体現。

     


    このような機会をいただいた坂本社長に感謝。