ベトナム視察の二日目はベトナムで商売をしている経営者の人と主に会いました。
まずは、日本の着物の縫製工場。120人の方が働いており、1日で60着できるくらいの生産能力。1回の発注は100~120くらいで週3~4回の発注。月に1200くらいの納品。
95%が女性で200ドルの給料。
機械での検針は無い。
飛行便で送っているというので、儲かっているのだろう。
いくらで入って、いくらで売っているかは知らないし、知る必要もない。
この会社から日本の着物会社に営業をかけたというやり手の社長である。
技術が間違えているところは厳しくチェックしている。保証の問題があるから。リーダークラスは日本に研修にも行かせている。クレームは個人でも弁償あり。
お金+コミュニケーションでマネジメントしている。家賃は900㎡(300坪)で2200ドル。
求人は新聞とTVと求人ポスターでいつでも集まるらしい。
次にベトナムで【ハチハチ】という100円ショップのような業態を経営している会社へ。
仕入れはセリアという岐阜の100円ショップへの卸問屋と提携。
もしくは、ドラッグストアなどで激安にしている時に仕入れている。
さらにはメーカーのベトナム工場から入れている場合もある。
ここにしかない日本の商品ということで、人気ショップになっている。
説明は裏にシールが張ってあり、そこで説明している。接客もしており、接客するための勉強会も開いている。
アジエンスが37900ドン。ラックスが39900ドン。マシェリが42500ドン。35000ドン、40000ドンがメインの商品価格帯。
関税が35~50%かかる。しかも円高。だから儲からない。しかも関税は商品ごとに違う。
日本の物を中国で仕入れて、ベトナムで売るということはない。それは多品種少量だから。どこかが一括してくれないとダメ。25000ピースのコンテナで運送。
平均10点購入。キッチン用品が売れる。食品は安心が第一義に来ているから日本製が良いとなる。
安いから行くのではなく、めずらしいから行くのである。
家賃は2500ドル。
3年前から運営。
POSで売れ筋分析している。
その方は飲食店も経営されていて、1年前からで始めて、もう3店舗やっている。
200人/日。1人10万ドン。という収支。建物はだいたい1000万円くらいかけている。
最後にベトナムでコンサルをしている人。
よくよく話を聞いていると、この人には学生時代に会っていた。
その人曰く今儲かっている商売はスシバーと日本語学校。
スシバーはベトナム人向けの味や仕様になっている。1人の客単価が2000円越える。
貧富の差は激しい。1日100万円売上がある。日本と変わらない単価で売れる。
串揚げ4店舗で500円の客単価。客のメインは高校生。高校生が500円のものを食べているということ。
3000ドルの日本視察ツアーに40人集まって、マツキヨでは100万円のお買い物。
高校生に週末いくら使っているのか聞くと、1000円以上が25%。
ベトナムはカフェ文化が発達している。
ベトナムでは「人脈」か「お金」が必要である。
モノづくりはカンボジアに移っている。サービスの参入はまだありえると思う。
常駐の人を置くとスピードが上がる。
物流が弱い、カード普及率が低い、だからネット通販は現状成り立たない。物価が安い割には所得は高い。
ネットはPC、モバイルは9割以上の人が持っている。
お金持ちはネットがつながるスマートフォン。
儲かっているのはネットゲーム。韓国や中国の資本が入っている。
などなどとやはりベトナムで商売をしている人からお話を聞くのが一番勉強になりました。
どんなところがポイントになるのか、またどうしたら儲かるのか、というところを話を聞きながら、色々と考えてさせられました。