バングラディッシュのリアルも最終回。
バングラディッシュの製薬業界も伸びる。
FTAが取れた。ジェネリックも作れる。
バングラの若い人たちは海外志向が強い。
コンピュータエンジニアや事業を興したい人。
バングラの人は中近東のサウジ・ドバイ・クエートに出稼ぎに行く。
中国元が切り上げになったら多くのアパレルが潰れる。
それを見越して、これから多くのアパレルの人がバングラディッシュにやってくるだろう。
日本との繋がりで言うと、1978年のダッカ事件。
アジアで一番キレイな国会議事堂。湖の中に存在しているように見える。
これから富裕層が増えてくると、美に対するお金が物凄く動く。
国や人が豊かになっていくと、美に対する欲求が高まり、お金も動くようになる。
美は上から下に辿ると言われ、美容室から整形外科まで。
今からやっておくと儲かりそう。
携帯の普及で浮気などが社会問題になりつつある。
インターネット普及率は高い。セキュリティやアダルトも日本と同じ水準。
インターネットショッピングはこれから。
またまたオープンコミュニケーションが世界を変えるかもしれない。
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2010.07.11
バングラディッシュのリアル04
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2010.07.10
バングラディッシュのリアル03
バングラディッシュのリアルということで。
ストックロス。QCハズレや在庫過多などのことを言う。
100円のものが20円~40円で買える。
まぁ、日本で言うアウトレットのようなもの。
バングラディッシュではPRETEXとWESTECSが繁盛店。そこの視察へ。
すると、H&Mやベネトンやポロやリーバイスやオールドネイビーやベルサーチや
ヒューゴボスやDOCKERSやトミーフィルフィガーなどの商品が激安で販売されている。
ストックロスがこの2店舗に集まるから、バングラディッシュが何を作っているのかが分かる。
またApexという革で世界上位のメーカーの販売店も視察。
ディズニーの商品も作っている。nonirossi。ビーサンは65円。
バングラから日本に送っている革のシェアの70%程を占めている。
さらにはOTOBIというハイクオリティ家具屋さん。イケアにも卸している。
バングラで何百店舗もやっている。
輸出窓口に繋ぐことも出来るようにしてもらった。
オフィス家具やキッチン用品やプライベート家具まで。
フーアンという会社もおもしろい。
パンでかなりのシェアを獲っているのだが、ケーキもやっている。
その次にタイル、家具、バーをやり始めた。
お酒はバングラでは飲めないのだが、表向きはファッションや音楽を伝えるということで展開している。
コックスバザールという世界一長い砂浜(120kmくらい!?)のエリアを国が開発して、
外国人向けにリゾート化を発表した。
そこではお酒も何もかもOKになる予定。
バングラディッシュの繁盛店巡りは楽しかった。
これからも世界の繁盛店を視察したい。 -
2010.07.09
バングラディッシュのリアル02
バングラディッシュの現状をお伝えするパート2。
バングラの人から見て、今後の商売の相手はバングラから
アフリカという流れがメインになってくると思われる。
アフリカは数字に弱い。数の数え方が人物ごと。日本は指ごと。バングラは関節ごと。
アフリカの経済界は全部インドが獲っている。
GAP、ウォルマート、H&M、ユニクロなど全部バングラで商品を作っている。
バングラディッシュでは携帯でコミュニケーション革命が起きて、変革が起こった。
これを主導したのがグラミン。
グラミンはみんなに携帯を与えずに、田舎の女性に渡した。爆発的に田舎で普及した。
そして、金と商売の仕方も与えた。
田舎の人が都会の相場が分かるようになったので、ブローカーがいくら抜いているのかが分かった。
だからそれが出来なくなりつつある。
携帯の通信会社はグラミン(今はテレノールというノルウェーの会社に売却)と
アクテル、バングラリンク、ロビン、シティセル、テレトック(国営)の6社。
工場のラインで働いている人たちの月収は5000~6000円くらい。
経営者は数百万円。リキシャの運転手は20000円くらい。
お土産としては安くて多くがいる場合は100円の計算機が良い。
50タカあげても喜ばないが、同じ価格なのに計算機をあげると喜ぶ。
こちらでは100円で計算機は手に入らないから。懐中電灯、時計、キャンディなど。
貨幣価値の差、地域の差、国家間の差、様々な差があり、そこにビジネスが産まれる可能性が眠っている。
そこの差を活用したビジネスもあれば、その差をなくすためのビジネスもある。 -
2010.07.08
バングラディッシュのリアル01
バングラディッシュのリアルということで、
今日から何日間か工場視察ではないところのバングラの話を書いていきたいと思う。
バングラディッシュはアジアではネパール、ブータン、カンボジアと共に
世界最貧国指定を受けている国である。
人口は1億6000万人。
女の人が仕事をしすぎて、人口の伸び率は鈍化しつつある。
イスラム教なので、金曜日と土曜日が基本休み。日~木が仕事。
バングラの服の輸出は1年前が12Billion。2年前が7Billion。凄い成長性。
川が土地として売れている。埋め立てが急ピッチに。
川に看板があるのは、そこが売れたことを表している。
船で砂を運び、水で溶かして流して埋め立てている。
今儲かっている業種は、インフラ系、不動産、保険、金融。
あとは船の解体が儲かる。インゴットにして売れば儲かる。
また、今後伸びるのは【家具】国から補助金が出てるから。
土地さえあれば工場を建てるお金を貸してくれる。
バングラの人はリスクを取る。だからすぐに工場が出来る。
工場で働けるのは18歳から。
時間は8:00~17:00で残業は時給が2倍出る。だから残業は大歓迎される。
パリからシベリア鉄道でバングラも繋がる。アジアが繋がる。中国へもインドへもヨーロッパへも。
バングラディッシュは天然ガスが豊富に取れる。
バングラの車もリキシャも天然ガスで動いている。
車は天然ガスが切れたら、石油で動くようになっている。
天然ガスを満タンに入れても400円。1日走れる。
日本の車は国内用と輸出用で作りを変えているので、輸出用は品質が悪い。
だから、バングラでは日本の車は新車で買わない。
日本の国内用として作られたもので中古の方がよっぽど良い。
アメリカ、中国、インドの新車も日本の中古車が良いから、入ってこれない。
日本人はバングラに1500人くらい。
その国の現状を知ること。まずはここからスタートする。
そして伸びている国で伸びている商売をする。
伸びている理由を知り、それが活用できる商売をする。
これが大切である。 -
2010.07.07
バングラディッシュ【バイイングハウス】
バングラディッシュの5日目。本日は帰るだけなので、4日目の続きを。
アパレル工場を回ってから、ドイツのバイイングハウスに行くことに。
バイイングハウスとは、バングラディッシュで商品を開発したい、仕入れたい、
という日本のメーカーや小売の要望を聞き、それに見合った工場や人脈をバングラの中で見つけ出し、
流通させていくという役割を担うものである。
欧米の会社はバングラディッシュにバイイングハウスを持っているが、
日本のバイイングハウスはないといっても過言ではない。
今回はドイツのアパレルメーカーであるsOliver(エスオリバー)の
バイイングハウスの方とお話をさせてもらう機会に恵まれた。そこで色々と質問をさせてもらった。
日本バイイングハウスの可能性は?と聞くと、日本がどう考えるか。売り先はあるかが大事。ということだった。
また、なんで今までバングラに日本のバイイングハウスがないのか?と聞くと、
日本がバングラのことを知らない。バングラが日本に営業してない。からだと。
成功する可能性は、工場選びと日本でどうさばくか。であると言い切られていた。
まぁ、それがバイイングハウスの肝であるので、その通りだと思われる。
バイイングハウスは現地での人脈や工場との繋がりがあれば、
あとはマーチャンダイザーと品質管理と書類作成と事務所とインターネットがあったらOK。である。
報酬形態は2つあり、1つはトレードハウスでやるやり方。
トレードハウスとは、先方の予算に合わせるやり方。
先方が500円だったら480円で出来るように動く。
もう1つは一定の割合を抜くやり方。
その仕事の流れはというと、企画書を送る。なんぼで出来るかを検討をつける。
工場に行く。100枚サンプルを作ってもらう。
バイイングハウスがはじき出した数字と工場の数字が合ったらOK。
本国に送って、100サンプルが売れそうか調べて、他社に営業しに行く。
だいたいこのくらいの値段で欲しいというものを再度聞いて、
工場とバイイングハウスで再交渉するそこでまとまれば契約。
このような流れである。
バングラで商品の仕入れ、商品開発、商品企画、OEM生産などあらゆることをしたい場合、
自社だけで開拓したり、現地とのコネを作り上げるのは難しい。
このようなバイイングハウスがあれば、そこを流通の拠点として色んな動きが出来る。
この日本バイイングハウスを創りあげていこうと思う。 -
2010.07.06
バングラディッシュ【OEM】
バングラディッシュの4日目。
かなりのハードスケジュールで5件アパレルを中心に回る。
1件目の縫製工場はスペインの仕事ばかりやっている。
企画書と数量を出さないと見積もりもサンプルももちろん出来ない。
ドイツのブルーセブンの商品を作っている。
BSCI。ヨーロッパの一番厳しいコンプライアンスを遵守。
ランクの上のヨーロッパ会社はコンプライアンスを遵守しているところしか注文を入れない。
コンプライアンスのあるなしで金額は大きく変わる。
見積書にはGSMと糸の種類とロットと金額が書かれている。
2件目は、コンポジット。(同じ建物の中で全部やること)
品質は高い。糸から製品まで全部出来る。
ウォルマートやH&Mが2015年までブック(予約)していたりする。
さっき8億の注文が入ったとかそういうレベル。
3件目は、CANDAというドイツのメーカーの商品を作っていたりする。
日本は叩くくせに品質を高く言う。
もう大きくなったとこは日本との取り引きをやる必要がない。
ユニクロとも交渉をしていたが、注文を受ける必要がない。
値段出さずに注文ばかり言う。中国が甘やかした。
バングラの会社から日本の会社がどのように思われているのかが分かる。
4件目は、EVERLASTもディズニーもPARDONなど
色んな会社のプリントをしている印刷技術が最高レベルのアパレル工場。
印刷の最小ロットは1000枚~でOKだと言う。
10年でここまでの大きな会社に育てた。
機械も最新式のものばかりであるし、ミシンもイタリアや日本の一流メーカーのものしか使っていない。
工場の中もめちゃくちゃキレイ。品質の高さを物語っている。
バングラディッシュの大きなアパレル工場はメインが欧米である。
元々の流れでもあり、日本の品質と価格に対する要求が無茶苦茶な面もある。
また日本がバングラのことを知らずに仕事をもってくるから、
ただ単に安いモノを高品質で作れ!としか言わないらしい。
バングラも日本を相手にするより欧米を相手にしている方が全てにおいてプラスに働くと思っている。
ここを変えないといけない。
双方にとって、もっと理解を深めなければ日本の企業がバングラの工場や会社と
一緒に仕事をしていくのは難しい。ミスマッチがおこっている。 -
2010.07.05
バングラディッシュ【商品企画】
バングラディッシュ3日目。本日は革(レザー)系の工場を2つ。
1件目は革のなめしからやっている工場。
1ロット40~50フィートやらないといけない。1ドラムで約1トン。
ウェットブルとはなめしが終わったもの。
クラストとは輸出が出来る状態のもの。
スプリットとは本革と分けた後の悪い方。
ウェットブルの段階で分ける。スプリットは本革の裏。
この地区に革の工場は大型で20個ほど、小型で100個ほどある。
流れとしては、
1.塩漬けする
2.ドラムに入れて、毛を落とす
3.皮の裏に付いている肉を削る
4.ドラムでウェットブルにする
5.水分を取る
6.削って本革とスプリットに分ける
7.スチームかけたり、アイロンしたり、圧力で本革のクラストを作る
キャパは1日10000頭。
クラストの後は他国でも加工などが可能。
3日~4日間干す。
スプレーをかけて、色を付けて、ラッカーで固める。
このような一連の流れを経営者の方と一緒に工場を回って、教えてもらった。
ソールは自社のものと仕入れがあり、自社のソールであればすぐに取り掛かることが出来る。
定期的な注文があると早くなるが、通常は2週間かかる。
毎回の注文がいただける状態だと最低で1000足が最小ロット。
この会社のお父さんがフィニッシュレザーの会長になった。かなりの力を持った会社である。
2件目の会社様は日本の商社とはよく仕事をされている会社。
ティンバーランドの靴やクラークスの靴も手掛けている。
バングラには年に2回祭りがあり、その祭りで殺す動物はセレクションというが、
若くて病気や傷が無いヤギやウシが用いられる。それが良い革になる。
これを買い取る力を持っている。
3日目は革のなめし工場など今はどこもほとんどやっていないようなところに行かせてもらった。
動物の皮が山積しており、ドラムで皮の裏の肉が取れないものに関しては
人間が棍棒で取り除いているという原始的なやり方であった。
普段使っている革がどのようにして、商品になっていっているか。
この現場を見てから、革に対するイメージが覆った。
全ての商品には一番の元となるところがある。
これからはそこを意識して取り組んでいきたいと思った。 -
2010.07.04
バングラディッシュ【商品開発】
バングラディッシュの2日目。本日は凄い会社に行きました。
ギベンシーグループ(GIVENSEE GROUP)http://www.givenseegroup.com/という大企業。
農地を買い取って、天然ガスを引いて、アメリカの発電機を持ってきて、
人が集まって、市場が出来て・・・。
日本の昔の鉄道会社がやっていたようなやり方で、この企業を中心に街が出来上がるみたいな感じ。
バングラの中でも19個工場を持っている。
従業員は全員で25000~30000人。
福祉にも力を入れていて、年寄りを集めてきて、介抱してあげている。
マザーテレサも訪れている。
また、全てを自前で揃えており、糸、生地、カットソー・セーター・ラベル・Gパン・染物・ジッパー・織物・編み物・ダンボール・プラスティックバッグなど全部自社で製造している。
ギベンシーグループの経営者と共に、視察スタート。
1件目はデニム工場。
10ライン走っており、従業員は1700人。
最新のキャドで商品開発されており、メインのお客様はアメリカ・トルコ・ヨーロッパ。
今のキャパは月に30万枚。
日本の人に非常に親切で、最低1型で5000のロットで受けてくれると言う。
決済はLCである。
2件目は縫製工場。
糸から自社工場で作っている。
ここがバングラの中でも他社との違いになる。
糸や麻から生地を作れるのが強みであり、社員は糸を工場から借りて終わったら返すという出来高制。
各部品を1つ1つ目で品質管理している。
針の検査は2人の責任者のみ中に入れる仕組み。
検品に対する基準が高いかどうかを海外の人は気にするので、そこには注意を払っているという。
凄い大規模な会社であった。
でも、働いている人はみんな幸せそうだった。
全ての面倒をその会社が見てくれるのだという。
もっと薄暗くて、汚くて、臭いところで働いているのかと思いきや、
キレイで生産性が高く、統制されており、みんなキビキビとしている。
海外の労働環境というものに対してのイメージも覆された。
やはり現場を見なければいけないな、と感じた。 -
2010.07.03
バングラディッシュ【仕入れ】
バングラディッシュに着いて1日目。
空港から直接、靴とカバンの工場へ。
Abedinさんの工場。
BBJ Leather Goods Ltd →http://www.bbjabc.com/という会社。
32年前から経営している。
原料だけで8~10億円やっていた。
今回訪れた加工品を作る工場を始めて1年くらい。
スタッフも工場もキレイで躾も出来ている。
Abedinさんが言っていた。
『フード、アパレル、住宅、靴やバッグ。全て元々は農業。
全て農業が土台であり、必要になっている。農業が大切なのである。』
本当にそうだな、と思った。日本では少し縁遠いものになっているかもしれない。
そこの工場の標語。
1.実力でゴールまで
2.品質管理が第一
3.自分も集中し、周囲も集中させる
4.良いことを褒めましょう。間違いから学びましょう。
5.正直なことは発展の鍵
6.いつでも清潔
7.全員が家族
全て実践できていると感じた。
ロス率は3%以下。
1000足/日が最低ライン。
マックスで5000足/日まで可能。
この工場では靴と鞄がどのように出来ているのか全て分かる。
生地があって、部品ごとにカットされて、意外にハイテクな機械もあって、
縫製して、組み立てて、繋ぎ合わせて、検品して、キレイにして、商品が出来上がる。
その工程の1つ1つが丁寧にされていて、精度は驚くほど高かった。
また、元々革の原料をやっていた会社だから、革が本当に良い。
色んな革を触らせてもらったが、違いが明確にある。革で違いを出せる。
商品自体の差別化の大きな要素の1つである。
だいたいの価格も教えてもらった。
べらぼうに安いというわけではない。
でもそれでも良いと思った。
これだけの品質であればOKだろうと。
日本は安く安く、でも品質は良く!と言ってくる、とバングラの人は言う。
かなり矛盾していることを言ってくるらしい。
安かったらそれなりのものしか出来ない。
品質を良くしようと思ったらコストは高くなる。
そこに対しての努力を怠ったらダメであるが、行き過ぎも良くない。
どこかにしわ寄せがきているという商売は長期的には成り立たない。
バングラの人が価値/価格を高めようと努力している姿は本当に素晴らしかった。 -
2010.07.02
バングラディッシュ【想い】
バングラディッシュの視察へ。
なぜ、バングラディッシュへ行くのか。
そもそもバングラでの人脈や商品を製造する工場や、
その他諸々のものは持っている・知っている人がいました。
あとは、それをどう活かすか。どうビジネスに繋げるか。
というところの構築をご一緒できるということで、
じゃあ一度バングラディッシュに行かないとダメですね、となって、今回のバングラ視察の運びとなった。
なんで日本で安い商品が手に入るのか、海外での商品の開発・企画や仕入れなどの現場を見てみたい。というとこもありました。
世界的なサプライチェーン。もちろんみんな分かってる。
洋服のタグを見れば、様々な国名が書かれてある。車もそう。
ほとんどのものが世界との繋がりの中で商品化されている。
でも、その現場はほとんどの人が見たことがない。やっぱり一回は見ておくべきだと思った。
今回色々と連れて行っていただく方から言われたコトバ。
『同じメシを食う、同じ空気を吸う、同じ車に乗る、同じ想いを持つ。そんな人と仕事をしたい。』
そして、『バックボーン(それぞれの背景)がある。そして、それぞれの得意分野がある。こちらにはバングラでの人脈や工場との繋がりがある。みなさんはビジネスを組み立てる力がある。みんながハッピーになれるようにやっていきたい。』
実りあるバングラディッシュの視察にしたい。 -
2010.07.01
一番店繁盛店を創る人たちの歓送迎会
一番店繁盛店を創る人たちの歓送迎会でした。
そこのお店選びについて、上司がブログに書いていたので、紹介します。
価値/価格を教えてもらった人です。少し変えて書いております。
お店を選ぶ時、利便性やグレード感などが目的に見合った場所であることは当然ですね。
社内の異動ですから、そんなに改まった場所である必要はありません。
かといって社に情報が飛び交う宴が予想されるのでできれば個室がいいでしょうね。
目的に見合った場所つまり客層にあった場所であるべきです。
でも、客層にあった場所であればよいかというとそれだけではいけません。
客層にあわせていくと場所と予算がほぼ確定しますが、それだけでは店を選ぶことは出来ません。
予算が決まるということはグレード感が決まるということですが、同じグレード感のお店のなかにいろいろな選択肢があるのです。
みんなの大切なお金を預かる幹事としては同じグレードの中でもっともお値打ち感のある店を選ばなければなりません。
つまりお店の価値/価格です。
想定したグレードおよその価格帯のなかでもっともコストパフォーマンスの高い店を選ばなければいけません。
もちろん5000円と3000円を比較しても意味がありません。
3000円前後ときめたならその範囲で価格に対して相対的に価値が高いお店を選びます。
料理、酒、部屋、接客などお店の価値を決めるポイント(価値ポイント)はいろいろありますが、
集約すると「おいしい」「会話がしやすい雰囲気」「段取りがいい」「居心地がよい」などにまとめられますね。
料理の味、料理の数などは、この「おいしい」の構成因子であり、
さらにそれを分解してゆくと素材や作りの技術にいたります。
「会話がしやすい雰囲気」なども同様に構成因子を分解することが出来ます。
こうして解してゆくとその店の実態が露骨に見えてきます。
「この店は雰囲気はいいけれど、料理の数が少ないな」
「逆に、この店は建物は古いけれど料理の数も多いし冷凍食品は少ないな」
とか、そうして、数あるお店の構成因子を比較し最も相対的に価値の高いお店を選びたいところです。
まあ、3000円ならば、立地のよいきれいなお店は、セントラルキッチンや生産者直仕入などが出来ている高度なお店でなければ店舗にコストがかかっている分料理は落とさざるえないでしょうからおおむね選択外になりますね。店舗面積に対して厨房面積の割合が広すぎる店もおおむね割高にならざる得ません。
そうやって選んでいくとこのグレードではこの店でしかありえないという選択肢に行き着くのです。
そう!それこそがお勧めスター商品です。
我々のマーチャンダイジングの根本はこの客層により特定されるグレード内のスター商品をとことん売る!ということにあります。
だから、価値/価格のあわないお店を歓送迎会で安易に選ぶことはご法度なのです。
OH!ナルホドですね。