1. 2010.04.10

    ゾフプラスとワッシーズと5okaiなど大阪の繁盛店巡り

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    大阪の繁盛店巡り。

    まず天王寺にある【zoff+:http://www.zoff.co.jp/shop/69/】へ。

    メガネ屋さんである。

    zoff(ゾフ)ではなく、zoff+(ゾフプラス)でなければならない。

    それは【コンソメ:http://www.consomme.jp/】を取り扱っているから。

    コンソメのコンセプトは【ケーキショップでお気に入りのスイーツを探すように】である。

    凄い繁盛していた。30分の間にレンズまでの購入が3~4人はいたような気がする。

    種類が多いし、カラフル。ラインストーンが縁にあるメガネまで置いている。

    コンタクトレンズ入れまでもオシャレ。

    コンタクトレンズを外させて、メガネをかけさせるのをオシャレに促しているようにも感じた。

    店員さんから教えてもらったこと。

    10年前はメガネは目が悪い人のものだった。

    けど、価格が下がり始めてから、オシャレの1つとしても使われるようになったり、2本目の需要が増えてきた。

    そのようなお話をしてくれたのだが、そこから何をしたのかというところがゾフが調子の良いところだと思う。

    増えてきた層はどうこだろう、そこはどんなニーズがあるのか、じゃあどうしたらいいのか、としてやってきたのだと言う。

    商品は全てオリジナル。

    次に【ワッシーズ:http://www.wassys.co.jp/

    ワインの専門店。

    ここのメルマガがおもしろい。

    ワインに対する薀蓄もあれば、おもしろい話まである。

    リアル店舗があると聞いて、楽しみにしていた。

    店に行くと、お客様が7~8人。

    店舗自体は30坪もないと思われるが、お客様は店員さんとおしゃべりするのを楽しんでいるようだった。

    専門店になると、その店員さんと話、知的欲求を満たす、というところまでその店の価値になっている。

    お客様と店員の話を聞いていたが、よくお客様が≪へぇ≫と言う。これで勝負有り。

    へぇ→コミュニティ→ケア→育成→上得意客という形があるのではないかと思った。

    商品購入だけではないアクションも用意されていた。

    次に【大阪高島屋の5okai:http://www.takashimaya.co.jp/osaka/

    百貨店のヤングレディースのフロアで携帯販促の動向をチェック。

    大阪高島屋が若年層の取り込みとして実施している携帯販促。

    マネキンに携帯をかざすと、動き出す時代になった。

    また、携帯をかざして動くだけではなく、10個のマネキンそれぞれに人格があり、ブログを書いている。

    その場限りの関係を超越したところに関係性を見出そうとしている。

    リアルの売場とバーチャルをどう組み合わせるか。

    融合していく未来を感じた。

  2. 2010.04.09

    リサイクルショップの繁盛店

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    リサイクルショップの繁盛店ということで、本日はリサイクル関係のお仕事。

    経営者の方とお話していく中で、色々なおもしろい話が出てきた。

    リサイクルの価値はプレミアムが付くようなものでなければ、【安さ】である。

    しかし今は新品でもかなり安いモノが出てきている。

    もしくは中古でも良いものが出てきているので、高い新品は売れなくなってきている。

    特に着物などは消費者の嗜好が多様化してきて、大きく分けても中古でもOK、新品でもB物、

    新品、ブランド着物(作家者や大島紬など)という分類になってきている。

    そして、今伸びているのが、下の2つのラインである。

    中古着物とB反市。百貨店などでもよく着物のB反市が出ているが、あんなにB反が出るわけない。

    また通常のアパレルなどでもアウトレットという業態があるが、あんなにアウトレット商品が出るわけない。

    あれだけ出していたら品質管理や在庫管理に問題がある。

    ではどういうことかというと、それ用に作っている部分があるということである。

    ブランド価値や商品価値は落としたくないけど、高かったら売れないという現状もある。

    その狭間がアウトレットやB反市である。

    より中古というものへの意識が変革され、新品が安くなっていくと、その垣根が取られていくのではないか、と感じる。

    心斎橋にもある【ラグタグhttp://www.ragtag.jp/】に行った時はリサイクルではないと思っていた。

    後で気付いたくらいである。

    ラグタグは全品クリーニングをしている。価値の向上として、徹底しているのだという。

    また、ここのショップはリアルとネットの融合も図っている。

    ネットでお買物する時のデメリットはその商品を手に取れないことである。

    このラグタグは試着OKにしている。諸条件あるが、返品OKにしているのである。

    また、そのサービスを倉庫見学という形で一般公開している。

    かなり進んだ考えと行動だと思う。

    中古と新品、リアルとネット。

    この垣根はどんどんなくなっていくと考えられる。

  3. 2010.04.08

    繁盛店の新人研修

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    繁盛店の新人研修が凄かった。

    事務所での打ち合わせの時に若い方から挨拶をしていただいた。

    新しく入られた方だという。

    ここのスタッフはみんなイキイキしていて、礼儀正しく、楽しそうに仕事をしている。

    私はそこにはまったくタッチしていないので、何をしているのかなぁ、と思って、ナンバー2の方に聞いてみた。

    まず1週間【あり方】について研修をする。

    マナーや会社として大切にしていることなどを伝える。

    また自分がここでどう働き、どうなりたいのか、を明確にする。

    またここは先輩スタッフが研修係りを買って出る。

    みんな一緒に働く人のことを想う気持ちや後輩の面倒見が良いのである。

    何でですか?と聞くと、みんなそうやって育ってきたから。あと笑いながら教えたがりなんです。と。

    研修をする先輩はどうしたら会社の大切にしていることや後輩がうまく馴染み、働けるかに心を砕く。

    そうして、先輩も成長していく、後輩はこんな良い先輩のようになりたいと思って、一生懸命働く。

    素晴らしい善循環だと思った。

    そしてその根本を作ってきたのが、打ち合わせをさせてもらっているオーナーとナンバー2の方なのだな、と。

    最初さえ間違えなければ良い方向に伸びる。

    これは会社の立ち上げ当初もそうだし、新しく入った人でもそうである。


    【やり方】より【あり方】


    また会社全体として新しく入られる方へのバックアップは忘れない。

    サプライズで新人さんへの歓迎の気持ちを表す行事もしている。

    これはスタッフみんな休みの日に実施している。

    また、自分の夢をビジュアル化して、みんなで共有する。

    そうしたら立ち止まった時、辛くなった時、助け合えるし、支えあえる。

    サプライズをされて喜ぶ新人さんの顔が目に浮かぶ。

    そしてさらに繁盛するお店になる姿が目に浮かぶ。

  4. 2010.04.07

    繁盛店の問題解決法

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    繁盛店の方が繁盛店たらしめる問題解決法。

    本日は京都にて、お打ち合わせ。

    各ショップごとの売上の確認、単品ごとの売上の確認をする。

    前年対比下がっている単品もあれば、好調な単品もある。

    前年対比で下がっているショップはないが、伸び率にはそれぞれ違いがある。

    まずはその確認。

    ただ、そこからが問題解決や次の施策に取り組めるかどうかのポイントになる。

    それは、例えば調子の悪い単品であれば、何が悪いのか、どうして悪いのか、の真因を掴むことである。

    これが掴めなければ次の施策を案じることも出来ない。

    なんか今月あかんかったなぁ、と放置しない。

    ここがダメだったから、こうしよう!

    というところにまで落とし込んではじめてプラスのスパイラルに変わる。

    真因を掴むだけでもダメ。

    どうしたらそれが好転するのか、またその優先順位は何か、またそれをするためには

    何が必要なのか、などを全てクリアしておかなければならない。

    また逆も然りである。

    好調だった単品やショップは何で好調だったのかを掴んでおく。

    そうすれば、悪くなった時立ち返る場所が多くある状態になる。

    また、その時と何が違うのかというところから、悪くなった真因を掴むことも出来る。

    これも同じでここがポイントというレベルをグッと落とし込むことが大切になる。

    そして、それを導き出すのに有効な手段の1つがお客様に直接聞くことである。

    その手段は手紙やメールである。

    ご購入いただいてから1週間後に手紙やメールを送ることを仕組み化する。

    そして、その声を全体の会議の際にまとめて打ち合わせ資料として共有する。

    またアンケート形式にするなら、評価の一番良い項目は≪大変良い≫ではなくて、≪感動した≫にするべきである。

    日本人はお人よしなので、だいたい≪良い≫か≪大変良い≫に印をする。

    これでは次に活かす資料にならない。

    であるので、最高評価は≪感動した≫にすべきで、その数やその率を支持率として追いかける。

    これも実施していくことになった。

    これまでそこのショップではこのようなことをしたことがなかったとおっしゃられていたので、結果が楽しみである。

    一度自社、自ショップで試してみる価値はあると思う。

  5. 2010.04.06

    一番店、繁盛店への出発点

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    一番店、繁盛店への出発点ということで、始まりはセミナー。

    本日は東京日本橋TKPにてシステム会社様向けにお話させてもらいました。

    下請け構造という業界構造からの脱却を目指した新規事業の立ち上げということで、お招きいただきました。

    これまで様々な会社様と一緒に立ち上げてきたことのポイントをお話させていただいたり、

    システム会社様の強みを活かした事業の展開の可能性をお話させてもらいました。

    でも基本的にお伝えさせてもらったのは、

    1.立地一番×商品力一番
    2.売上=MS×商圏人口×シェア
    3.商品力×売場力×集客力×接客力
    4.時流適応力相応一番
    5.IT活用による一人当たり生産性の向上
    6.独自固有の長所と差別化戦略の構築

    ここのベースとなる考え方をまずはご理解いただかなければ話が前に進まない。

    この大前提と何個かの新規事業の立ち上げの経験からのポイントをお伝えさせていただく。

    あとで主催者の方に話を聞いたら、かなり好評だったようである。

    今回のセミナーでお話しする時に意識していたのは、

    1.事例を元に伝える
    2.共感ポイントを伝える
    3.イメージできるように伝える

    特に新規事業の立ち上げに関するセミナーなので、イメージがしにくい。

    もうやっている方向けのセミナーとは訳が違う。

    そして最後に新規事業最大のポイントをお伝えした。それは・・・

    1.本気度
    2.スピード

    この2つである。

    その他のことに関しては私達でも提供できる。

    でも、本気度とスピードは私達ではどうしようも出来ない。そこだけはお願いします。

    とお伝えさせてもらいまして、実際にどの事業ドメインが空いているかを3つセミナーの最後にお伝えさせてもらった。

    それぞれの会社様で刺さったドメインは違ったみたいだが、かなり真剣にご検討いただいていると感じた。

    この1週間で次の動きに進めるようなスピードを期待しながら、こちらもそれに対応できるように準備しておきたいと思う。

  6. 2010.04.05

    ペットショップの繁盛店

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    ペットショップの繁盛店での打ち合わせ。

    様々な気付きがあった打ち合わせでした。

    まずアウトレットや訳有り商品の打ち出し。

    通常1個200~300円するものが15個で1050円で訳ありとして

    出品したところ2週間で完売したということでした。

    激安商品でお客様を引っ張ってきて、高粗利商品と一緒に買っていただくことが出来るかどうか。

    ついで買い商品の提案や接客が出来るかどうか。

    ここが利益が出るショップになるかの違いになります。

    またいつもは取れていない客層が取れたりします。

    ご購入していただいた方の意見を聞くと、たくさんの友人にこの情報を伝えた、とか、

    2チャンネルでアウトレット商品があると見て、色んなサイトを探したけど、

    他ショップは在庫切れでここだけあった。という意見もありました。

    目玉商品がないショップ様も厳しいですし、オススメ商品がないショップ様も厳しいです。

    次に昨日のパンダのお話をすると、同じようなことをしているペット用品のメーカーがあると聞きました。

    キンペックスhttp://www.kinpex.co.jp/というメーカーの一番商品である

    【だるえもん】が木に置いておいたら売れた、という話です。

    ブログを見ても、どこでも連れて行っています。

    商品愛かと思いますが、露出度満点です。

    自社商品や自社のロゴなど様々な場所で露出して、覚えていただくことが大切です。

    あと商品知識を付けたい、お客様のニーズを把握したい、という時に楽天のレビューは非常に参考になります。

    そこにお客様のニーズや不満や購入に至る背景などが書かれています。

    それをうまく商品説明の中に入れてあげると成約率は高まりますし、不満がある商品だったら、

    どの商品ならその不満を解消できるのかを提案することが出来ます(オススメ商品への誘導など)

    アウトレットなどの激安商品の使い方とクチコミが広がる特徴付けとレビュー活用からの商品と

    お客様の把握はどのショップ様にもご活用いただけるのではないかな、と思います。

  7. 2010.04.04

    ツイッターなど個人メディア活用を意識した繁盛店になる可能性

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    繁盛店になる可能性を花見をしながら思いつきました。

    花見の場所取りをしている時に、暇だったので、色々ディスプレイをしました。

    花見に来てる人も楽しんでくれるような仕掛け。

    まず場所取り用のブルーシートが足りなかったので、持ってきた色とりどりのお酒をキレイに1列にならべてみました。

    すると、道行く人(特におばちゃんの集団)が『わぁ、キレイ』だとか『おもしろい場所取りね』とか

    『あら、このお酒売っていないの?』と声をかけてきてくださります。

    花見における酒屋さんの繁盛店が生まれる可能性を見出しました。

    花見の場で行商をしているのは、ピザハットだけでした。

    私達のところにも来て、『ここまで運びますから!』と威勢良く言い残していかれました。

    お花見のニーズ(途中で食べ物がなくなると悲しい、買いに行くには遠い、寒くなると温かいものが食べたい、など)を満たしている売り方だと思いました。

    その次にお花見をしに来た人をビックリ&喜んでもらおうと、桜の木にパンダを仕掛けました。ビニールで膨らむモノです。

    すると、ファミリーやカップルが嬉しそうに『なにあれー!?』とか『パンダがいるよ!!』とかお話しながら写真を撮っていました。

    たぶんこれがブログやツイッターに載るんじゃないかな、と思います。

    こうして情報は広がっていくんだと思います。

    個人がメディア化した今、うまくその個人のメディアに載せてもらえるようなネタを提供したら、勝手に広がってくれると思うのです。

    ツイッターはじめブログやSNSなど個人メディアが無視できなくなってきました。

    そこに取り上げられるところにも少し意識を向けて活動することも大切になってくるのではないかな、と思います。

  8. 2010.04.03

    湯沢屋のまんじゅうや落合商店など宇都宮と日光の繁盛店、老舗

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    宇都宮と日光に行ってまいりました。そこの繁盛店、老舗のご紹介。

    まず宇都宮はなんと言っても【餃子】

    ただなんで餃子が名物になったって、有名な店があることと、

    1人当たりで食べてる量が多かったってことと、

    あとはhttp://www.gyozakai.com/book/をご覧あれ。

    何の名所も観光資源もないところは何かを以上に消費して、おいしいお店を作ってみるのも1つかな、と。

    お昼は【正嗣http://www.ucatv.ne.jp/ishop/masashi/】へ。

    地元の人は【みんみんhttp://www.minmin.co.jp/】よりも正嗣へ行くみたいです。

    地元の人が言ってました。

    行列が出来ていたことに驚きはしませんでしたが、メニューが餃子だけ。

    ライスもない!徹底的に餃子勝負!

    焼餃子と水餃子の2種類。210円6個。だいたい焼2と水1で頼むのが定番。

    夜はみんみんへ。本店に行くと40分ほど待っていただきます、と言われたので、

    【来らっせhttp://www.gyozakai.com/sys/korasse/】へ。

    ここでも20分くらい待った。全て繁盛店である。

    日光では老舗が多い。【湯沢屋のまんじゅうhttp://www.yuzawaya.jp/】もまんじゅうの老舗。

    206年の歴史がある。湯沢屋は酒饅頭なのだが、その命である糀造りからこだわっている。

    昨日の今代司酒造でも同じだが、やはり大元となる部分(素材)を大切にしている。

    次に【三ツ山羊羹本舗http://www.mitsuyamayoukan.co.jp/】羊羹の老舗。

    115年の歴史がある。なんと言っても試食。食べた瞬間買って帰ろう、となる。

    またその名産が出来た背景のストーリーに共感できるかも大事だと思われる。

    日光は銘水豊かで、昔から参拝者などが多く、お土産が盛んであった。

    であるので、上質で日持ちも良が良い物として羊羹が評判になった。

    また同じように【落合商店http://www.shisomaki.com/

    なんでとうがらしが専門なの!?と聞くと、修験道と関係がある、と説明してくださった。

    日光は寒い。そこで修行される人たちの体を温めるように売っていったのだと言う。

    これも背景のストーリーがしっかりしている。しかも全て手作り。

    店の裏で職人さんが作っているらしい。

    とうがらし1本のビタミンCはレモン10個分に相当するので、山にこもって修行する修験者たちの知恵ある食べ物だったのだという。

    商品の背景にあるストーリーをしった時の【共感】と【なるほど感】これが大事だと感じた。

    こだわり商品を作っている人やメーカーはここの部分をお客様に伝えなければならないし、

    (なんであんたそんなにこだわってるの?という質問に対して、明確に答えられなければならない、という意味)

    それが真っ当なところから生まれているかどうか(共感するポイントとして)も大切である。

  9. 2010.04.02

    今代司酒造や田中屋本店など新潟市の繁盛店

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    新潟の繁盛店に訳あって行きました。

    その訳とは朝一番で東京に飛行機で戻るつもりが、強風のため欠航・・・。打ち合わせは延期に。

    そして、東京に戻るには鶴岡→新潟→東京と教えていただき、新潟で降りても料金はかからないことを聞く。

    となると、早速新潟の繁盛店探し。あまり時間を取ることも出来なかったので3店舗。

    【今代司酒造http://www.imayotsukasa.com/】創業1767年だから、243年の歴史。

    そこの店主さんともがっちり話し込む。

    まずお店に入ったら試飲用のおちょこが40個きれいに並んでいる。

    また、お米が展示してあり、精米具合によって分けて見ることが出来る。

    そこは他社より値段は高いが、それに見合う価値を提供していた。

    まずオススメ商品を飲み比べることをススメテいただく。

    試飲しながら、商品の特徴や自社のこだわり・想いを聞く。

    まず私がそれほどお酒について詳しくないと知るや、吟醸と大吟醸と生酒と濁り酒の違いなどを説明していただく。

    全て匂いや味がちがう。精米具合の違いによって、ここまで違うか、と初めて発見した。

    お店はお客様に新しい知識や情報を与えて、驚きを提供することも必要である。

    精米によってお米のタンパクが取られる。

    ご飯にする時はタンパクが旨みになるが、お酒の時は雑味になってしまうのだという。

    ここでは65%、55%、35%のお酒があり、そのそれぞれの生酒も売られている。

    生酒は管理が出来ないから期間限定であり、自社か自社のネットショップでしか売ることは出来ない。

    管理が問屋や小売にいくとどうやって管理しているか分からないので、責任が持てないのだという。

    こだわりである。また、普通のお酒はアルコールを足しているが、今代司酒造はそれをしていない。

    またお酒を作る際のおコメはどの工程のものでも全て新潟産のものを使用しているという。

    これは新潟では今代司酒造だけなのだそうだ。

    このような方針には2005年からなったという。

    それまでは他のところと同じように、アルコールを足したり、違うところの米を足していたりしたのだという。

    ここも価値ポイントが増すところである。

    接客もしっかり客層を掴んでいる。

    私がお酒あまり飲まないと言うと、やわらかいお酒を出してくれるし、お酒好きな友達と飲む、と言うと、コレが良い。

    甘いのが好きな人にはコレが良い。などなど。どんな人とどのように飲むのか、に対しては全てに対応した接客と商品があった。

    おいしいとは言ってなかったが、おいしさはひしひしと伝わってきた。

    またギフト需要にはラベルに名入れが出来る。手書き風なのであるが、プリントらしい。


    お昼を食べに商店街へ。

    小料理屋みたいなところに入ると、ひらめ・かれいの刺身と焼き魚でふぐが出てきて800円。

    たまに商店街はコストパフォーマンスが優れたお店がポツンとあるから好きである。


    今回は行けなかったが、お酒の蔵を見学できるのである。さらに購買動機は増すだろう。

    その後、【金毘羅神社】へ。北前船の模型が28点納められていると聞き、行かねばならぬ、ということで。

    こんな時に観光客はいるわけもなく、神主様にマンツーマンで色々教えていただいた。

    船の模型だが、つくりは本物そのまま出来ている。

    本物の北前船が縮小されただけらしい。その頃は設計図もないので、大変貴重な資料である。

    設計図がないのにどうやって作っていたかというと、全て親方の頭の中に図面はあったのだという。

    昔の人は凄いのである。昔の船なので、くぎは1本も使用されていない。工夫が随所に見られる。

    また水と接する部分は水をはじく木を秋田や福島から取り寄せて使用している。

    北前船は日本を一周するらしく、新潟から出る時は米や酒や味噌などを運ぶため重い。

    ただ、京都や大阪で荷を降ろし、逆に詰め込むのは反物などの軽いものだったので、

    石で重量の調整をしていたということである。神社にもそれに使用された大きな石があった。

    川まで入り込むものは底が平たく、海の沖合いに停泊しているものは尖がっていた。

    細かい部分にも理由がある。工夫がある。モノが豊かではない時にあるものがこの2つだと思う。

    ただそもそもなぜ模型を作って納められているかというと、180隻出て無事帰ってくるのは2隻くらいだったので、

    模型を作って旅の無事を祈祷してから出航していたのだという。

    だから大きな船の中に小さな船はどこの船にも搭載されているのが見て取れた。これも工夫である。


    最後に【田中屋本店http://www.dangoya.com/】という笹だんごの一番店。

    笹だんご屋さんなのに、建物が大きい。ここも笹だんごの手作り教室がある。

    時間がなかったので、出来なかったが店員さんが手で作っているところはいつでも見られる。

    完璧手作業である。1日多いときで7000個も作るのである。ベテランさんは1分で3個完成されるらしい。神業。

    お店に入るとまず笹の匂いが強烈に出迎えてくれる。

    店員さんが手で作ったものを蒸す時に出る匂いらしい。

    無添加だという説明を受けたが、ここまで見える化していたら信じられる。

    これもどこのショップも真似できるところだと思う。

    こだわっている、カラダに良い、などよくある話だが、どうやって信じてもらうか。それは見せるしかない。しかも信用に足る方法で。

    賞味期限も4日と短い。なぜ新潟で笹だんごが栄えたかも教えてくれた。

    北前船で税や商いで米を運ぶときどうしてもくず米が出る。それで作ったものらしい。納得である。

    そんな誕生の歴史まで知ると、価値が高まるし、クチコミが広がる可能性も高まるし、お土産の際のエピソードにもなる。

    もちろん笹は天然の防腐剤である。また、朝はどらやきを焼いており、朝はどら焼きの匂いがすごかったのだという。

    時間ごとに様々な仕掛けがある。

    また絵葉書がお店に貼ってあるが、絵葉書のスクールの人の作品らしい。

    とても温かい絵葉書ばかりで、心和むものであった。新潟では3つしか回れなかったが、それぞれヒントがたくさん隠されていた。

    特にHPを見て来店させるPR力とお店に行って成約させる商品力と接客力。

    どこのショップ様も参考になるものだと考えられる。

  10. 2010.04.01

    到道院、富樫絵蝋燭店など鶴岡、酒田の繁盛店

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    鶴岡、酒田の繁盛店をご紹介。

    お仕事で鶴岡、酒田に来ましたので、繁盛店視察も欠かさずに。

    いつも新しい街に来ると、その街の名所・繁盛店を聞く。

    まず鶴岡では鶴岡公園、到道院、大宝堂の名所3箇所。

    【到道院】は孔子の教えをベースとした藩の学校だったようで。物凄く感動しました。

    塾や教育関係の人は凄い刺激を受けると思う。

    こんな建物やこんな形で勉強を教えてくれるところないのかな!?是非行きたいのである。

    【大宝堂】は地元の名士の紹介をベースに展示している博物館。

    鶴岡にはめちゃくちゃおもしろい人がいる。

    藤沢周平は有名だが、北村昌美や横光利一などなど。

    やはり地元の名士くらい知っておかないといけないですね。

    脈々と受け継がれるものだし、土台は地元という場合が多いし。

    繁盛店ということでは、名産の絵蝋燭の老舗である【富樫絵蝋燭店】

    蝋燭にかわいい絵が描かれている。

    こういう商店の方のお話しを聞くのが好きなので、色々と伺いました。

    芯は3種類あり、いぐさと紙と石油。

    いぐさは溶けるけど、芯が太く炎が大きい。石油は小さくなると溶け出す。紙は溶けない。などなど色々と教えていただく。

    絵もペイントもあれば1つ1つ手描きのものもある。

    創業70年程。ただ去年ご主人がなくなられたらしく、今のところ決まった跡継ぎはいない。

    というである。淋しいものである。なくさないでくださいね、と女主人にお伝えする。

    絵蝋燭という商品でもたくさんの種類がある。

    水に浮かぶ絵蝋燭や仏事用の絵蝋燭、ひな祭り用の絵蝋燭、またそれぞれに素材と絵の描き方と大きさなどに分かれてマーチャンダイジングされている。素晴らしいお店だった。

    有名なだだちゃ豆を食しながら、酒田に移りまして。

    もう時間はあまりなかったですが、本間家と旧鐙屋と山居倉庫へ。

    【本間家http://www2.ocn.ne.jp/~hommake/】は日本一の豪商として有名だったので、是非山形に来る機会があったら行きたかった。

    有名な歌【本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に】

    そこは武家屋敷と商人屋敷が同居しているおもしろい造りになっている。

    また家の中を案内してくれる人もいて、家の造りや本間家のことを教えてくれる。

    武家屋敷は天井は高いが剣が振り回せないように戸は低い。槍が届かないように縁廊下がある。

    密談が出来ないようにひさしが開放されていたり、光を取る天井窓はガラスで造られており、二次大戦の時に覆ったままになっている。

    また主人の書斎は北西にある。北西は夏暑く、冬寒いらしいが、家が繁栄するために良い方角なのだそうだ。

    書斎は子供部屋より小さく、質素倹約を常に意識するためだという。

    ただ、立派な雛人形も有り、百歳雛も飾られていた。江戸雛と京雛もあった。

    北前船で栄えたそうだが、やはりそのベースには地域と共に栄え、謙虚な姿勢が垣間見られた。

    【旧鐙屋】は昔の商人の家をそのままの形が残っている建物で、玄関を入ったら中土間になっている。

    また玄関入るとすぐに北前船が展示してあり、北前船は動くマーケット、海のデパートと呼ばれていたらしい。

    めちゃくちゃかっこいい。

    石置杉皮葺屋根という屋根に石が置いてある造りが特徴的でした。

    【山居倉庫】は12の倉庫から成り、今も9個は米蔵として使用している。

    黒色の倉庫が並ぶと中々荘厳で、厳かな気持ちにさせてくれる。

    おしんで撮影にも使われたらしい。

    その中の博物館で酒田湊屋という人力車の展示があったが、駅の前で客を待っている人力車である。

    どこかで見かけたような・・・と思っていると、昨年末に行ったインドと同じ光景であった。

    その展示は日本の1869年の頃らしいので、約140年前である。

    それにしても北前船は凄かったのだろうことが容易に想像される。

    日本三大つるし飾りである傘服も多く売られていた。

    その後【最上川】を見て、酒井港で夜ご飯。

    どの場所も10分くらいしかいれなかったので、慌ただしかったが昔の豪商の空気に触れることが出来たし、

    富樫絵蝋燭店という繁盛店も見ることが出来たし、到道院など様々な史跡に行けたので良かった。

    歴史と伝統だけはお金では買えない。

    またそれぞれのベース・土台ということにも想いが馳せる鶴岡と酒井でした。